森邦宏がコンテ演出。
今回は本当に面白かった。敵地へ侵入して生死をかける緊迫感もあったし、大崩壊で暗転してマシューの声だけ響く次回への引きも協力。
各キャラクターも充分に機能している。ドラマにほとんど関わってないサイすら、その怪我をさせた記憶をウィルへ思い起こさせることで、物語における存在感を示す。
前回登場のドクターミナミも、策を披露するかと思えば、逆に大統領が行おうとしていた核攻撃を止めさせるだけ。しかし全く無意味な存在というわけでもない。今回の話には米軍等が介入せず、主人公達だけでドラマが展開されることの伏線になる、予想と正反対の意味がある描写だった。
スクラッグへ改造されたウィルとニックを対照的に描くところも王道だし、リナの説得をへて*1ウィルが超人的な能力によって活躍しはじめるところも良い意味でアメコミヒーローらしい。
タマらしきものが内部で生体っぽく存在している描写も面白い。実は兵器ですらなく種子のような存在で、スクラッグは寄生しているだけという設定かもしれないな。
*1:身近な者の言葉で洗脳が解けるという単純な描写ではなく、スクラッグの洗脳が複雑な思考をする生物にかかりにくいと説明される伏線があることもいい。
