新人の黒田成美が演出、小島彰が作画監督。脚本は前回に続いて山田隆司。
『フレッシュプリキュア!』では印象に残らなかった黒田演出だが、今回は良かった。結末の黄昏時に祖母と孫娘の影が長く伸びる構図が、実に映画的で画面がきまっている。長峯達也もSDとして手を入れているのだろうか。Aパートの空中戦からBパートの力比べ、高速戦闘までアクションも多彩。そういえば、微妙に回り込みながらの長尺な殺陣は、『Yes!プリキュア5』で多用されていたのに、『フレッシュプリキュア!』では見なかったな。
作画も稲上晃が原画でいたり、健闘していた。デザトリアンのハンマーをプリキュアが砕くあたり、タイミングも破片のフォルムも素晴らしい。序盤なので、東映アニメの通例として馬越嘉彦も総作画監督として入っているのだと思う。横顔とか近年の馬越絵っぽいが、はてさて……