第43話は寺岡巌コンテ。原作から予想された通りの、いやそれ以上のメタモルフォーゼ作画を楽しませてくれた。エンヴィーの正体も合わせ、実に美味しい。ただ、俯瞰で見ると、ちょっとエンヴィーの3DCGが不自然かな。まだまだ「毛」の類いは改良の余地がある。
物語として見ても、マルコーの啖呵と決意はなかなか胸にせまるものがあったし、顔全体に火傷痕があるから「作画アニメ」しても視聴者から文句が出ない。『BLEACH』第252話*1ではミイラのような姿のアニメオリジナルキャラクターが傍若無人な作画で暴れまわっていて、楽しい仕上がりの画面となっていた。原画が暴れても文句が出ないようなキャラクターデザインという意味で、老人同士が戦うアニメなんてどうだろうか。得するのは極々一部だろうけども。
第44話はエドに物語の焦点が戻ったり、エンヴィーの逆襲が失敗したりと色々ありながらも、基本的には情報整理の繋ぎ話。カーチェイス作画が健闘していたかな。
現状でも充分に長くて笑えたが、スカーが見捨てる場面は止め絵を放送事故レベルの長さにしてくれれば、もっと楽しめたと思う。
