稲上晃が作画監督として久しぶりにプリキュアへ復帰。今作は作画の安定度が高くて目立たないが、それでも今回の作画は比較的に整っているし、心もち影が多め。
演出は座古明史。前半のくり返しギャグで作画を使いまわし、止め絵も活用して作画リソースを溜め*1、アクションで思いきりよく動かすという演出プランは成功している。ただ、前半のプリキュア探しが楽しくできていたため、逆に女教師のドラマが割りを食ってバランスは悪かったかな。
きりりと格好良い先生と主人公の子供目線から感じる人物が、実態は不安で緊張している新人教師という物語自体は良い。子供目線がよく表現できすぎていて、逆に子供視聴者が見ていて理解できるかな、と不安になったくらい。
また、その新人教師らしさを怖がりという設定で処理したのは単純すぎたかもだが、デザトリアン化して自分自身を怖がるという面白い構図があったので、これはこれで楽しめた。