松本理恵演出。記念写真撮影でテンポ良くリソースを省略しながら沖縄らしさを出す。そうして省力していた前半において、例外的に動かして違和感を出したカットの意味を、オチで回収するのもシャレている。
作画監督は青山充で、原画は志田直俊との二人原画。おそらく正確には、いつもの青山充一人原画に、志田直俊が要所で参加したといったところ。キュアピーチとの戦闘を開始した直後、高速で突撃する敵の煙エフェクトに志田作画の特長が良く出ている。デフォルメ絵を多用したコメディタッチな演出で、丸っこく可愛いが頭身が低い青山作画も活かされていた。
ところどころ、青山作画とも志田作画とも違う絵柄が混じっていた気もするが……演出が手を入れたのだろうか。
物語本編も申しぶんなし。
プリキュアの通う学校が別という設定を活かし、沖縄旅行でドラマに関わる人数を整理。少年少女二人の物語ということを前面に出しつつ、脇のキャラクターで笑いをとる。映像こそ改変していないが、久しぶりに楽しい変身バンクだった。