法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『フジテレビ夢スペシャル タモリ×SMAP僕らは未来を信じよう! 〜宇宙への挑戦と奇跡の物語〜』

人類が宇宙へ挑戦した歴史を語る、3時間半ほどの特別番組。松本零士監修による人工衛星はやぶさのドキュメンタリーアニメに注目していたが、まんべんなく宇宙開発の過去から現在までふまえつつ豆知識もちりばめられ、意外と楽しめる作りだった。
人類初の月着陸を行ったオルドリンがスタジオに登場したり、旧ソ連の星の町へ取材していたり、わりと良い映像が多かった。


はやぶさのアニメは東映アニメーション制作で、小牧文が演出。『ドラゴンボール』や『ふたりはプリキュア』を演出していた西尾大介が、なぜかプロデューサーを担当していた。
小松こずえがキャラクターデザインおよび作画監督で、作画は全体的に良かった。バラエティ番組内のドキュメンタリーアニメで作画が良いことは珍しい。宇宙空間描写としてはデフォルメが効きすぎていると思ったが、志田直俊によると思われる*1メリハリあるメカ作画は見ているだけで楽しい。松本零士はキャラクターデザインとしてもクレジットされていたが、そう現実からの乖離が気になることもなかった。
物語は人工衛星を擬人化した語り口に拒否感がなくて宇宙開発を肯定できる人ならば、楽しめる作りだったと思う。やや物語化が強いきらいはあったが、ドキュメンタリーとして一つの方法論にとどまっていた。

*1:ただしEDでクレジットされている原画は加藤直俊。原画は他に星川信芳、井出武生、梨沢孝司、小松こずえ、山室直儀がクレジットされていた。