志田直俊が演出、ポール・アンニョヌエボが作画監督。志田演出回らしく、必殺技では新規作画を行い、要所で原画を担当している。
志田原画ではないらしいカットでも、建物が直方体状に割れる場面など、目を引く作画が多かった。ただ、終盤で群集が主人公達のもとへ駆けつける場面では、もっと作画修正をていねいに、個々の名もなき人物に魂を込めてほしかったな。
話は、戦いながら敵味方それぞれ新しい能力を身につけていくという、よくある内容。短時間で強さがインフレしていくわけだが、それに見合ったボリュームの戦闘が描写されているため、アクションアニメとして満足感が高い。不満だったのは、クラインの変身が出オチで終わったことや、プリキュアの新モードがキュアピーチ以外やっつけ気味*1だったことくらい。
序盤の敵だった者が主人公の味方になって戻ってくる展開も、予想範囲内だが悪くない。しかし、サウラーとウェスターがひとまとめに味方となる展開は、やはり違和感が大きい。敵だった時に2人の温度差をしっかり描写していたのだから、味方となる時にも温度差を描写してしかるべきだったろう。
