〜CMで映画『天元突破グレンラガン』の予告をするのは何の冗談かと〜
監督は『クレヨンしんちゃん』を手がけた後*1、様々なジャンル作品を監督した本郷みつる。シリーズ構成は、かつて裏時間帯番組『交響詩編エウレカセブン』でもシリーズ構成をつとめていた佐藤大。
作画スタッフは、前番組からのスライドと、本郷みつると繋がりあるアニメーターが半々といった様子。シンプルなキャラクターデザイン、強弱のついた描線、ポップな色使いで良く動き、見ているだけ楽しい。
本郷みつる作品らしく、バトルの構図や演出スタイルはハッタリがきいていて良いのに、どこか間が抜けていてテンポは悪い。明確なクライマックスを用意しない作風が、初回ではインパクトの無さに繋がっていた。カードバトルアニメとしては印象が弱い。とりあえず飽きずに見ていけそうだが、もう少し密度を増してほしいところ。
カードバトル描写自体が短縮されているのは、まだCGの素材がそろっていないためだろうか。新しいシステムのカードバトルなので、まだ作り手にもアニメに使える戦術が集まっていないのかもしれない。
OPEDの作画演出は上々。
OPは、米たにヨシトモ*2久々の子供向け作品コンテ。リニューアル時の『ドラえもん』初回でコンテ演出を担当して以来か。少年向けバトルアニメらしく、各キャラクター紹介をかねつつ元気が良い、王道の内容。
EDは、少女キャラクターがかわいらしくも元気に歌い踊る。きちんと音楽と同調していてテンポ良く、動きの密度も濃い。同種ゲームの販促アニメ『妖逆門』後期のEDを思い出した*3。