法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『機動戦士ガンダム00』MISSION-11 アレルヤ

〜人革連側の描写はドラマ的にバランスが取れているのに〜
刹那が主人公なはずなのに仲間に対しては内に閉じこもってばかりだから*1、こういう回だと出るだけで物語を散漫にさせるしかないのが何ともはや。他の3人は、いさめたり助けたりリーダーらしいロックオン、正論でありつつも言葉を選ばないので反発しか生まないティエリア、別人格が発露すると作品中で最も激しく自己主張するアレルヤと、それなりに他キャラとからむ性格なだけに、余計に気になる。
アレルヤが過去と決着をつける大筋が最後の酒飲みまで奇麗にまとまっている分だけ、描写の薄さが気になった。予想範囲内の正体を数話かけて引っ張るより、最初からアレルヤが人体実験の被害者という設定を前面に出した方が良かったのじゃないかと思う。


佐村義一のメカ作画は初めて見るが、かなり良好。絵柄が整っていて動きも悪くない。
テロップを見る限り原画マンの数が少なく、動画もていねいで制作スケジュールは良さそう。

*1:逆に敵に対してはリアリティを損なうほど自己主張する。それでも口数が少なくて内心はさらけださない。