法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『86―エイティシックス―』雑多な感想

電撃小説大賞の大賞を受けた安里アサトデビュー作の同名ライトノベルを、2021年からA-1 Pictures制作で2期にわたってTVアニメ化。石井俊匡はこれがTVアニメ初監督。 86-エイティシックス-千葉翔也Amazon 最終2話の放送延期のため2期から視聴を止めていた作…

『わんだふるぷりきゅあ!』第7話 ふたりのフレンドリベラーレ!

いろはが朝になって起きると、こむぎがいなかった。こっそり家出をしたこむぎは自分だけで何でもできると考えていたが、公園にあつまるペットと主人の光景を見て、さらに悟と出会ったことで泣き出してしまう…… 成田良美シリーズ構成の脚本に、『トロピカル〜…

『貞子3D2』

呪われた配信映像の事件から生きのびた女性教師だが、出産後に亡くなってしまう。そして産まれた少女の育児は女性教師の夫の妹が助けていた。 やがて呪われた配信映像の事件がふたたび起こるようになり、その近くに女性教師が産んだ娘がいることに父親が気づ…

『貞子3D』

ある自殺者の配信映像が若者のあいだで話題になっているらしい。それが気がかりな教師の周囲で不審な自殺があいつぐ。やがて自殺事件の謎を追う刑事と協力して、すべての根源へとたどりつくが…… 後に漫画の実写化作品を多く手がける英勉監督による、2013年の…

『相棒 season22』第20話 トレードオフ~AI右京の完全推理

拡散された杉下右京の配信映像はAIをつかったフェイクだったが、警視庁は本物あつかいして杉下と甲斐を謹慎させる。しかし自由になった杉下は独自に行動をはじめ、ひとつの真相に気づいて武智淑郎官房長官へ接触。しかし秘密裏に招かれた邸宅で武智は殺害さ…

刑事告訴が受理されたことをつたえる報道が人権を踏みにじっているというなら、刑事告訴を検討する段階で報道するのはどうなの?

まず、書類送検は検察が捜査をはじめるまでの手続きであり、逮捕と同じように必ずしも有罪であることを意味しない。 そこで暇空茜こと暇な空白氏が書類送検された報道に対して批判があり、はてなブックマークでもid:whkr氏による下記コメントがはてなスター…

『わんだふるぷりきゅあ!』第6話 こむぎ、いろはとケンカする

犬のこむぎは飼い主のいろはの役に立ちたいが、いろはは遊んでくれるだけ。たいせつな思い出のリードは、プリキュアに変身した時にアイテムとなって失われてしまった。少しずつ距離がうまれた一匹と一人だが、ガルガルがあらわれたことでプリキュアとして協…

自民党の世耕弘成氏が訂正のため裏金を収支報告書に記載したところ、高級クッキー缶をくばっていた情報と照合され、買収疑惑が浮上した

共産党機関紙の赤旗がスクープして、元参議の辰巳孝太郎氏が紹介していた。 世耕氏から洋菓子をもらった有権者がそれをホステスにあげて喜ばれ「クッキー缶のおかげで今夜はヒーロー。世耕先生ありがとう」とブログにつづり発覚か。裏金使って有権者買収して…

「小川たまかという人は草津市長を性犯罪者として糾弾する記事を何本も書いた」という根拠は何?

『セクシー田中さん』で描かれた「性被害とアフターピル」。作者が残したメッセージとは?(小川たまか) - QJWeb クイック・ジャパン ウェブ 『セクシー田中さん』を読んでみようと思った理由は、作者の芦原妃名子さんが、「性被害未遂・アフターピル・男性…

『相棒 season22』第19話 トレードオフ

下川法務大臣の指揮権発動により、与党幹事長の収賄捜査は停止され、特捜部長の尾上も屈した。そのなかで政治学者の乙部はTV番組で政権批判をくりひろげ、尾上に期待する発言をする。 乙部はひとりの若者に襲撃され、反日学者として強要された謝罪を撮影され…

「さっさと不備の訂正上げれば終わっていた件でSLAPPはじめた宗教右翼の廃娼運動」がColaboの評価としてふさわしいとは思えない

もしも支援団体Colaboへの監査で不正が見つからなくても請求が認容されたことが重視されるべきなら、たとえば不起訴処分になった人物でも書類送検されたことを重視すべきだろうね - 法華狼の日記 なお、すべての監査認容や書類送検について報じる価値がない…

『わんだふるぷりきゅあ!』第5話 つながるキズナ フレンドリータクト!

いろはがこむぎを散歩させている時、まだ散歩が苦手な子犬をつれた少女を見かけ、アドバイスをする。こむぎは最初から散歩が得意だったと自認しているが、実際はいろはが少しずつ散歩させるための段階を踏んでいた。そしていろはとこむぎがリードはたがいの…

『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』は、悪い意味で退化したマクロスだった

偶然の助けもあって珍しく公開初日に観賞することができたが、まさか映画としてまともに成立していない代物だとは思わなかった。 今井一暁が長編アニメ映画を監督するのは今作で3回目なのに、どんどん物語のスケールがちいさくなり、ドラマの連続性が失われ…

『バットマン ビギンズ』

悪徳の街ゴッサムを良き方向に導こうとしていたトーマス・ウェインは家族をまもって強盗に殺される。息子のブルースは復讐心をかかえて育ったが、釈放された強盗は強大な別の悪党に殺されてしまった。悩みをかかえたブルースは世界を放浪し、やがてアジアで…

『相棒 season22』第18話 インビジブル~爆弾テロ!最後のゲーム

名字しかわからない謎の天才チェス少年は、尋問する杉下に対して煙にまくような態度をとりながら誘導していく。一方、第二の事件で被害者となった男が元警官で目下にパワハラをおこなっていたことや、それが原因と思われる自殺者が発生していることが判明す…

『逮捕しちゃうぞ Special』

藤島康介による婦警バディ漫画を、TVアニメ1期につづいて同じスタッフで1999年にショートアニメ化。 逮捕しちゃうぞ Special玉川紗己子Amazon お色気重視な深夜の帯番組『ワンダフル』で、番組内アニメとして放映された。内容もギャグタッチのお色気色が強い…

自民党政権によれば裏金の納税は議員が判断すべきで、永住者の納税は日本国民と同様の義務

つまり……納税するかどうか永住者自身の責任で判断できる……ということ?! 鈴木財務相 政治資金問題 “納税行うかは議員が判断すべき” | NHK | 政治資金 鈴木財務大臣は22日の衆議院予算委員会で、政治資金収支報告書に記載されていなかった収入の税務上の扱い…

『わんだふるぷりきゅあ!』第4話 猫屋敷の猫とまゆ

ガルガル化からもどったウサギのニコアニマルは、額に宝石のようなものがあるキラリンアニマルという存在だった。しかしメエメエによる説明を犬飼いろはは聞き流し、アニマルタウンへ帰っていった。本日に開店するショップへ一番乗りしたいのだという…… 成田…

『新少林寺/SHAOLIN』

清朝が倒れ、内戦がつづく20世紀初頭の中国。敗北して少林寺へ逃げこんだ敵将を追って、侯杰という将軍が近代的な軍隊をひきつれて押しよせてきた。そして侯杰は部下とともに少林寺の僧侶をしりぞけ、敵将を撃ち殺して去る。侯杰は組織内で下剋上も考え、腹…

「ヨッピー氏の「全額経費に使ってるので僕のフトコロにお金は入ってきません」という説明で納得できるなら、Colaboも同じだと理解できるはずだよ」への反応と応答

ヨッピー氏の「全額経費に使ってるので僕のフトコロにお金は入ってきません」という説明で納得できるなら、Colaboも同じだと理解できるはずだよ - 法華狼の日記 ヨッピー氏の説明だけで納得できるなら、監査結果を待つまでもなくColaboの説明だけで同じよう…

『相棒 season22』第17話 インビジブル

革新系の都知事候補の自宅にふたつの荷物がとどいた。差出人の名前は「杉下右京」と「インビジブル」。そしてその荷物が爆弾とつげる電話があり、住人が逃げたところで実際に爆発した。 事件の関係者とされた杉下は捜査から外されたが、いつものように独自行…

もしも支援団体Colaboへの監査で不正が見つからなくても請求が認容されたことが重視されるべきなら、たとえば不起訴処分になった人物でも書類送検されたことを重視すべきだろうね

まず半年前に書いたエントリから、Colaboの監査結果とその後の状況について刑事犯罪でたとえた部分を再掲しよう。 形式的に「当たり前の権利は保障されるべきとして暇空茜を支持する」というなら、「当たり前の権利は保障されるべきとして仁藤夢乃を支持する…

『わんだふるぷりきゅあ!』第3話 言っちゃダメェ~!

ニコガーデンに突入したこむぎと犬飼。そこはニコという存在がつくった世界で、普通の動物とは少し違うニコアニマルがくらしていた。しかし過去に何かの事件があり、ニコアニマルは行方不明になったという。メエメエの説明を不真面目に聞いていたこむぎと犬…

『ドキュランドへようこそ』「SNSが作った“世論” #ジョニー・デップ裁判」

フランス制作のドキュメンタリ。ジョニー・デップとアンバー・ハードの元夫婦がDVの有無であらそった裁判に対して、SNSが男性至上主義にむしばまれていった問題を切りとる。 www.nhk.jp すでに日本でも報じられているように、元夫婦の裁判はデップの勝訴で終…

『ちょこッとSister』雑多な感想

あるクリスマスの夜、大学生の青年のもとにサンタクロース姿の蓮っ葉な女性がプレゼントを置いていった。その中から幼い少女があらわれる。保護すべき少女との同居生活から、独り身だった青年の日常が少しずつ変化していく…… 同名漫画を2006年に全24話でTVア…

『相棒 season22』第16話 子ほめ

刑期をつとめて出所した落語家、橘亭青楽が落語会に特命係をまねいた。寄席らしくない雰囲気の場所にとまどいつつ楽しみにしていた特命係だが、体調不良で落語会が中止になったと聞かされ驚く。しかも実際の橘亭青楽は行方不明になっていた。 そして殺人事件…

アニメを見る時に、女体のエロティックな表現がノイズになったりならなかったりするという話題

id:imaki氏の下記ツイートを発端に、夏場薫氏やるりあ046氏がさまざまな事例をあげていた。 『トップをねらえ!』はいくら面白くても、乳ゆらしとか謎ブルマ? とか女体への執着がノイズになって楽しめないところはありますね— 白潟(入渠中) (@_imaki) 202…

『サボタージュ』

麻薬捜査チームが麻薬組織の邸宅に突入した。はげしい戦闘のなかで麻薬捜査官たちは山積みの紙幣を発見し、一部だけ別の場所へ移動させて、大半を燃やしつくした。 そうして麻薬組織から金を盗んだチームだが、すぐに疑われて厳しい監査をうける。しかも盗ん…

『わんだふるぷりきゅあ!』第2話 みんな友達、キュアフレンディ!

キュアワンダフルが救った羊は、立って言葉を話しだした。名前はメエメエといい、ニコガーデンという動物の楽園から来たという。プリキュアやニコガーデンについて秘密にするよう犬飼に要求して、メエメエは不思議な鞄に入ってニコガーデンへもどっていった…

2004年のTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』において、遺伝子解析で理想的とされる仕事を強要する悪役のプランが、当時の視聴者には否定されなかった問題について

放映直後に制作が予告されながら、つい先日にようやく十数年ごしに公開できた劇場版を受けて、「ますたあ陽太郎4s@kaolu4s」氏*1が問題提起をしていた。 デスティニープランを論外なものと受け止めてもらえなかったことはデス種という作品の不幸だったのだが…