法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『機動戦士ガンダム水星の魔女』も『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』も「ポリコレ」と拒否する意見とか反論とか

 ニコニコ大百科の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のスレッドで興味深い論争があったのでメモしておく。
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーとは (ザスーパーマリオブラザーズムービーとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

35ななしのよっしん2022/10/08(土) 03:26:38 ID: IB6DZKlOsy
ポリコレ配慮で東アジア系とアフリカ系のオリキャラがやたらでしゃばるし、既存キャラの誰かが同性愛者な設定になる映画版マリオ(存在しない回)

「ポリコレ」という表現がはじめて登場するのが上記のコメント。
 同調するコメントがすぐついたが、話題そのものを拒否するコメントや、時世を読むことを当然視するコメントもついている。

38ななしのよっしん2022/10/08(土) 13:59:41 ID: gFRN3HfIYA
>>35
まあピーチ姫は本当に黒人になってそう


39ななしのよっしん2022/10/08(土) 14:02:13 ID: GbA1LCwPKN
ポリコレに配慮してこういうことになりそうみたいなの鬱陶しいからどこでもやるのやめてくれねえかな
カレー食ってるときにウンコの話してるのと同じやぞ


40ななしのよっしん2022/10/08(土) 14:21:29 ID: gFRN3HfIYA

マリオほどのタイトルがいろんな映画賞総ナメ狙わないわけないし
そのためにも、作りたいから作るだけでも
時勢を読んで差別や政治的に配慮し正しくしないわけないでしょ
トレーラーでもあえていま侵略国家クッパ軍と侵略者クッパを魅力的に描いて政治レスバするの好きな人達も釣ってる

 これに対して、ID: HhJwmndLHTが長文で何度も「ポリコレ」への拒否感をコメントしている。

52ななしのよっしん2022/10/15(土) 13:01:24 ID: HhJwmndLHT
というか予告編の映像が流れるかどうかすら怪しい。
あの後、任天堂とイルミネーションへとポリコレの団体から苦情が殺到して、マリオブラザーズの人種を変えたりと作り直す事もあり得そう。ソニック・ザ・ムービーの件もあったし。
特にブラッキーはマイナーキャラである事をいい事に、黒人に変えられたり、同性愛者にされたり、原作より容姿をブサイクにしてロゼッタまたはポリーンの恋人役にしそう。
クランキーコングだってファミコンドンキーコングの話を持ち出して、「クランキーはヤンデレの同性愛者で、ポリーンを攫ったのはマリオを自分の物にする為だった」という設定にする事もありえそう。
他にも、ピーチ姫が黒人に変えられたり、マリオブラザーズの両親が同性愛者の夫婦だったり、黒人を意識したような肌が黒いピノキオとかも出てきそうだし。

57ななしのよっしん2022/10/15(土) 13:58:23 ID: HhJwmndLHT
>>53
>>54
そうは言うけど、不安にはならないの?
大体今の洋画はジャンル問わずにポリコレに配慮しまくった内容ばかりだから、俺は原作の雰囲気がぶち壊されないか不安なんだよ。
>>44はF-ZEROスターフォックスを持ち出してるけど、マリオはそれらとは違って人間キャラが結構多く出てるし、その殆どが白人キャラだからポリコレの煽りを受けるかどうか不安なんだよ。
特にディズニーは、ポリコレを重視するあまり、原作の雰囲気をぶち壊して、ファンを怒らせた事は毎度のようにやらかしてる。ディズニーに買収されたピクサースターウォーズやマーベルも同じく、近年の作品はファンよりもポリコレ重視の映画とドラマが大半を占めてる。
それに今放送されてる「機動戦士ガンダム 水星の魔女」だってポリコレに配慮した作りになってる。人種差別とは程遠い日本ですらポリコレの煽りを受けてるんだから、マリオも絶対にポリコレ重視にして、原作ファンをガッカリさせる。
ディズニーでさえあの有様なんだから、任天堂とイルミネーションもポリコレには絶対に勝てないと思う。

 すでに第2話まで放映されて、おおむね好意的な話題を集めていた時期に、「ポリコレの煽りを受けて」の一例として提示されているところが珍しい。

61ななしのよっしん2022/10/15(土) 21:00:47 ID: HhJwmndLHT
勘違いしてるかもしれないけど、俺は別にポリコレは気にしてない。ただポリコレ重視の為に原作をぶち壊してほしくないって言ってんだよ。
原作付きのディズニー映画はみんなポリコレ重視し過ぎて殆ど原作レイプの作品ばかりだから、本作も同じ事が起こらないかが心配なんだよ。それが悪い?
俺は昔から根っからのマリオファンだから、ポリコレを配慮し過ぎた為に原作レイプされるのは凄く嫌だし、魔界帝国の女神だって最近は再評価されても俺の中ではマリオ作品として認めてないからね。
「ポリコレウザい」って言ってる輩は、原作がぶち壊されても平気かもしれないけど、皆んなが皆んなそんだと思わないでほしいな。
「原作と別物として見るべし」なんて声も見かけるけど、別物となったら原作の意味がないんだよ。
だから今回の映画で、ポリコレを配慮し過ぎて魔界帝国の女神とは違う意味で原作レイプの映画にならないかが心配なんだよ。
次に公開された予告編で原作に存在するキャラの人種と性別が変わったり、東洋人や黒人のオリキャラがマリオ達より目立っても、気にしないなんて思わないでね。
今の時代は原作レイプの作品は流行らないから。
なんか文句ある?

 コメント下部にある賛同と反対のアイコンを見ると、どれも現時点では反対しかされていない。
 以降も特に同調するようなコメントもなく、どっちもどっち的なコメントなどで話題そのものがうざがられている。

58ななしのよっしん2022/10/15(土) 17:51:45 ID: apTymL+TT9
女性同士で百合なら必ずポリコレって考えなんだな
この要素昔からあるのにさ、馬鹿じゃねえのって思うわ
ポリコレはウザいけど、こういう何でもかんでもポリコレ認定厨もウザいんだよ


 2022年11月になり、敵にさらわれたのが姫ではなく弟という設定が明かされると、「ポリコレ配慮」と推定するコメントが出てくる。しかし全否定ではなく、相対的に納得している。

131ななしのよっしん2022/11/30(水) 17:13:05 ID: zm1NAv8XrG
ポリコレ配慮なんだろうなぁ、とぼんやり。
まあ、元のブランドが強いから、余計な芸能人要素を付け足す方が蛇足よな。

 他社のガイドラインにそのような文言があったという、初耳のコメントもあった。まだ真偽をたしかめられていないが、どちらだとしても興味深い話ではある。

137名無しさん2022/11/30(水) 17:39:44 ID: 5HKU20bIQe
前、流出したCAPCOMのポリコレラインに
「マリオがピーチ姫を助けるのはNG」と記載されてたし
任天堂も海外向けにその部分を考慮してるんじゃないか?

 もちろん「ポリコレ」とは関係なく、媒体にあわせてキャラクターの動機を明確化したり魅力を出すためではないかという考察や、ゲームの時点で先例があるという指摘もされている。

133ななしのよっしん2022/11/30(水) 17:26:00 ID: oEKD1TUDiJ
ポリコレよりかはお話の都合だと思うけどな。 攫われちゃうとヒロインであるピーチを画面に出すためにマリオストーリーみたいなピーチパート作らなきゃいけないけど、映画でそれはまとまりがなくなるから。

134ななしのよっしん2022/11/30(水) 17:31:57 ID: NRTOIiXpwI
冒険に出るピーチはUSAから定番だし、
ルイージ救出はヨッシーアイランドの例もあるし
ポリコレ配慮かもだけど、原作を無視してる訳でもないか

139ななしのよっしん2022/11/30(水) 17:48:56 ID: 32HVpkcS46
そもそもオリガミでは攫われたせいでウッドロウ以上の空気オブ空気のピーチだったからなぁ・・・
ドラクエのアリーナなみの人気を確保するには仲間キャラにしないと無理だよな

「ポリコレ」という表現をさけようとしつつ、女子の観客を想定するならピーチ姫の活躍を描くのも自然だという意見もあり、現時点で賛同を3つ集めている。

150ななしのよっしん2022/11/30(水) 19:03:43 ID: E9A167XhWf
なんでもポリコレというワードでくくるのどうかと思うけど、女の子も見るのだから、女の子が活躍するシーンも入れてほしい、という要求は強くあるわけですよ。
そんでちょうど任天堂のマリオのIPには、当てはまる女性キャラがいるし、さらにピーチはマリオUSAマリオ2)から戦ってる前例もあるし、プリンセスピーチはまさに上の理由から主人公になってる。

どっか特定のマリオのゲームじゃなく、「マリオ」というIPを映画化したいなら、むしろピーチもどっかで戦うのは、結構自然な話です。

機動戦士ガンダム水星の魔女』も『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』も、予告が出た当時から人気を集めている現在まで、「ポリコレ」という表現が対立のためもちだされている場面をまとめブログなどで見かける。
 しかし匿名性の高い、正直にいって俗悪な場所でも、コメントが殺到しなければ意外と穏当な議論になることもあるのだな、という興味深さがあった。

石川優実氏が名誉棄損されたという判決が確定したとのこと

「はるかちゃん」から私に対する名誉毀損が認められました。 | 石川優実 [Yumi Ishikawa] Official Site

私は、乞食行為をしていないことを書面で証明し、それが認められたということです。実際に被告はるかちゃんが「乞食だ」と主張していた私の行為は、きちんとお金と引き換えに対価を渡しているものでした。(クラファンのリターンなど)

「ネット乞食」というネット用語があるとか、多数の閲覧があったわけではないとか、そんな言い訳は裁判所では通用しなかったというのはとても大事なことです。

 引用されている名誉棄損ツイートを見ると。「乞食して金を得て」と書かれていて、「ネット乞食」とは書かれていない。意味が軽い言葉が存在したとしても、あまり関係がなさそうだ。
 それに、「ネット乞食」はAmazonの「ほしいものリスト」やいわゆる「投げ銭」に対する揶揄であって*1、リターンがあるクラウドファンディングやイラスト作成にはつかわれない印象がある。


 はてなブックマークを見ると石川氏の勝訴を肯定するコメントも、今後の表現の萎縮を考えるコメントもあるが*2、名誉棄損と真実かどうかは関係ないというコメントが複数あることが気になった。
[B! 司法] 「はるかちゃん」から私に対する名誉毀損が認められました。 | 石川優実 [Yumi Ishikawa] Official Site

id:tacticsogresuki 実際のところ、乞食である事の真否で判決が下ったのではなく、他者を乞食だとレッテル貼りした事が問題かと。しつこく他者を壺認定しているような方々も裁判なら名誉毀損になるだろう。壺=統一教会故に。

id:preciar 名誉毀損は、内容が事実であるかどうかは原則として問われませんので、この記事内容は的外れかなと思います

id:sucelie 名誉毀損は言われたことが事実かどうかは問題ではないからなぁ

 すでにid:nao_cw2氏やid:oka_mailer氏が指摘しているように、もちろん名誉棄損裁判でも真実性は争点になる。
 石川氏が引用している判決を見れば、「乞食」という表現が「真実」や「事実」であったとは「認められない」ことが明記されている。赤線の位置が下すぎるので少し読みづらいが。

判決文の該当箇所。

 たしかに、事実であっても情報を提示する社会的な意義がなければ名誉棄損になることがあるし、逆に事実でなくても事実と信じてもしかたがないだけの根拠がある*3ならば名誉棄損にならないことがある。
 それはつまり、できるだけ真実にもとづいて必要な批判をおこなうべきということだ。文脈を無視して表現だけで名誉棄損の線引きがされるなどと考えるべきではない。

*1:もちろん、その場合の揶揄であれば必ず正当になるというわけではない。

*2:逆に、id:afterkun氏のように「この騒動を初期から見ているが、大元は仁義に欠けた引用が元だからなあ。」と石川氏の表現を委縮させたいかのようなコメントもある。もちろん実際には引用に「仁義」は必要ないし、妥当な引用であったことは別の裁判で認められている。

*3:これを「真実相当性」と呼ぶ。

『アラバマ物語』や『招かれざる客』がヒットしたからといって、1960年代の米国に黒人差別がなかったとは誰も思わないだろうに

アラバマ物語(吹替版)

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 上記2作品は黒人差別をあつかっているが、メル・ギブソン初監督作品『顔のない天使』の原作は1972年に出版された児童文学『顔のない男』で、同性愛を題材にしている。

 少数派がフィクションの題材にされることは、題材にすることが許されないよりは差別的ではないが、現実における差別が解消されたことを意味しない。
 多数派だけが少数派を題材にできて、その逆が存在しないのであれば、むしろ異なる差別のあらわれといえるかもしれない*1


 ……そのようなことを、藤栄道彦氏の下記ツイートを読みながら思った。


1981年の日本の「少年誌」の漫画でアニメ化もされています。
あなたたちは日本に少なくとも50年は遅れていますし、今後追いつけるとも思えません。
ストップ!!ひばりくん!(1) (ジャンプコミックス)

 藤栄氏が引用リツイートしているドイツ大使館のツイートは、暴力や差別を許すべきではないという意見であって、フィクションの題材になっただけで相殺できるものではない。


性的指向性自認に基づく暴力や差別が許されてはなりません。これは基本的な人権です」

フォン・ゲッツェ駐日ドイツ連邦共和国大使

#EU4HumanRights

 ドイツでは同性婚が法制化されていることから、少なくとも法制度は追いぬかれていると認識するべきだろう。


 そもそも藤栄氏がもちだしている漫画『ストップ!!ひばりくん!』は昔に全話読んだが*2、あくまで主人公の少年や周囲が性的少数者へ拒否感をもつことを前提にしたギャグだった。

 主人公が女装少年へ魅力を感じる場面もあるが、女装しているのに魅力に感じてしまうというギャップの表現にとどまっている。偏見をもたずに関係をつくるようなドラマにはいたらず、物語は途中で終わっている。
 どちらかといえば当時に全盛をほこったラブコメを茶化す作品だ。それだけなら、老若男女が同じ姿のヒロインとしてふるまう吾妻ひでお『ふたりと5人』という先行作品もある。

 たぶん藤栄氏は異性装者がメインキャラクターの人気作品を深く考えずに提示しただけなのだろう。他の少年漫画にはトランス女性の苦難を描いたものも、トランス女性を特別視せず描いたものもある。

 もちろんそうした作品群も時代などの限界は見られるし、やはり現実の差別や暴力が解消された根拠にはならない。フィクションが啓発としての効果をもつことはあるが、安易に期待するべきではない。

*1:映画『グリーンブック』で議論が起きたことを感想エントリで言及した。 hokke-ookami.hatenablog.com

*2:全巻がKindle Unlimitedに入っているので、読み放題で確認できる。

『世界まる見え!テレビ特捜部』マヌケな奴らが大集合全員逮捕だ2時間SP

「イギリス警察精鋭部隊インターセプター」は追跡専用のパトカーによる迫真の逮捕劇をさまざま紹介。
 ただ意外とカーチェイスばかりではなく、住宅内でぎっしり大麻が栽培されていたり、暴走バイク集団を包囲したりと、バラエティに富んで楽しくはあった。


「イギリス空港税関」は、税関シリーズでは初紹介。イギリス第2の規模の空港と、ジャマイカとの移動で麻薬密輸が疑われていく。
 カナダのような鷹揚さも、米国のような多彩ぶりも、中南米のような緊張感もなく、単調に感じれたのがドキュメンタリとして難だった。ジャマイカという国と麻薬の関係も深掘りできそうだが、まったく踏みこまないまま終わった。


「あなたの知らない同居人」は、米国ノースカロライナ州で3人の女性がシェアハウスしたところ、生活のなかで奇妙な現象がくりかえし発生する。
 なぜか消える服や小物、3人の誰とも違う金髪……いかにもオカルティックな超常現象のようだが、予告的な映像や今回のメインテーマから真相が明らかなのが残念。オカルトがメインテーマの回に放送したりすれば、ずっと意外性を感じられたと思うのだが。
 とはいえ『天井裏の散歩者』のような事件が実際に存在したことや*1、それが「フロギング」という呼称を生むほど多発しているというのは素直に驚き。


「名画泥棒を捕まえろ」は、スウェーデンの首都ストックホルムで2001年12月22日に発生した名画強奪事件を紹介。
 美術館閉館直前に3人の男たちがレンブラントルノワールの絵画3点、あわせて70憶円以上を盗んだ。クリスマス前の時期、しかも幹線道路で車両火災が発生したため渋滞でパトカーの到着が遅れたことで、犯人は見事に逃走した。
 もちろん車両火災は犯人の作戦で、逃走手段もほとんど手がかりがなかったが、貸しボートの電話番号だけは本物というミスから芋づる的に犯人が逮捕されていく。
 刑務所のなかから指示を出していた犯人をあえて仮釈放させて泳がせたり、コカイン犯罪の司法取引で絵画盗難事件に協力させたり、囮捜査で最後の犯人に近づいたりと、犯罪より追跡に重点をおくドキュメンタリだった。


「ルーレットで勝ち続ける家族」は、スペインのゴンザロ・ペライオという男が、家族総出でカジノのルーレットのデータを集めて、確率的に勝利した出来事を紹介。
 1991年、ゴンザロたちはカジノにかよいつめてルーレットで出やすい数字を見つけ、本来は低い確率のかわりに36倍となる数字にかけて勝利していく。ルーレットのわずかなかたむきで出やすい数字が変わることを利用した必勝法だった。
 1億円を超える荒稼ぎに成功して出禁にされたゴンザロはヨーロッパ各地をわたって同じ手法で数千万円を稼いでいき、最終的にラスベガスへ乗りこむ。しかし確率的に出る数字の中間が出つづけて、極度の緊張で倒れたゴンザロは、そのままギャンブルから身を引いた。
 ちなみに検索して見つけた下記ページによると、ゴンザロはカジノに訴えられて勝訴したとのこと。ドキュメンタリで違法ではないとゴンザロたちが主張しつづけていた描写にはこのような背景もあったようだ。
バイアスルーレットを狙え!傾きのあるルーレット盤を見つける攻略法

カジノはガルシア・ペラヨを訴えましたが、裁判所はガルシア・ペラヨは何も悪いことをしていないと判断し、ルーレットのメンテナンスを怠ったカジノ側に非があると判断しました。

*1:日本でも以前に似たような犯罪があった記憶はあるが。

『ひろがるスカイ!プリキュア』第15話 超巨大ランボーグ大爆発!?守れスカイランド!

 出没する怪物ランボーグは近衛隊の活躍でしりぞけられていた。安心した虹ヶ丘ましろはソラシド市へ帰ることを決める。エルの相手をしていたツバサは両親と再会。そうしてスカイランドは平和な日常をとりもどしつつあった、が……


 ソラ・ハレワタールもふくめて、プリキュアではない近衛隊がランボーグを倒していき、それが住民にたたえられるアバンタイトルが、あまりに調子がよすぎて近衛隊のプロパガンダのよう。もちろんその調子のよさは大きな危機へ直面する前ふりなのだが。
 シャララ隊長がヒーローの体現者として戦闘でも日常でも魅力的にふるまい、プリキュアすら浄化できない超巨大ランボーグへ逆転するきっかけを作ってみせる。それだけの説得力が言葉だけではなく映像としてよく表現されていた。前回*1につづいて田中宏紀フォロワーのような滑らかなアクション作画が広々とした空間いっぱいに展開されたわけだが、今回もEDにクレジットされていたことから、やはりどちらも森田岳士原画と考えるべきか。