ハレワタールたち4人は、ミラーパッドのなかにとりこまれてしまう。エルがミラーパッドをいじったことで、意図せずトレーニング用の隠し機能が発動したらしい。ピンクットンと名乗るマスコットのような案内人に説明され、4人は得意分野のトレーニングに向かおうとするが……
西田正義コンテに岩井隆央演出という仕事が遅いわけではないベテランが手がけながら、第13話*1と同じく作画監督が8人。このシリーズでこれほど作画監督が多くクレジットされているのは今作が初めてだ。
原画陣からスタジオダブ回と予想できて、事実として作画監督の筆頭に高橋晃がクレジットされているだけに、仕事の速さで知られる会社が参加して今回のようなクレジットになることに驚かざるをえないし、スケジューリングが心配にもなる。作画自体は高橋作監らしく修正がゆきとどいていたが……
訓練的なエピソードでプリキュア戦までやるのは『ハートキャッチプリキュア!』第37話*2以来だろうか。敵組織を相手としないプリキュア戦が多いのは今作の特色でもある。
しかし偶然からミラーパッドに入ることになり、4人が得意ではない分野で訓練する展開もクシャミによるシャッフルで、シリアスさのないコメディチックな作り。4人それぞれにコスプレで指導していたかに見せて別人だったというオチも弱いが、今回のライトなストーリーにはふさわしいし、しょうもなさすぎて嫌いではない。
ただ、他の3人が過去のパートナーを回想して奮起しているのに対して、虹ヶ丘ましろだけがソラ・ハレワタールの幻覚にはげまされるあたり重い。