法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ひろがるスカイ!プリキュア』第12話 ツエェェェ!キュアスカイ対カバトン!!

 あとがなくなった敵カバトンが、ソラ・ハレワタールに一対一の戦いをもちかける。堂々と受けてたつハレワタールは三日後の勝負まで山で修行することに。そして自身を巨大化させたカバトンとキュアスカイの戦いがはじまる……


 なんだこのサブタイトルは……と思いつつ、全体としては第1話*1でこの作品に期待したものを1クール目の区切りでようやく見られた。異世界のキャラクターと対比するように日常のイベントをハイクオリティで描いて楽しませる。アニメーターの傾向が少し変わったことでダイナミックによく動くアクション。そして戦いの果てに、ハレワタールという少女が力だけでなく心もヒーローになる……
 敵ひとりとプリキュア数人だけで1クールもドラマをまわしてきた構成に無理があったとは思うのだが、今回のように日常描写もコメディチックにハイクオリティな見せ場とすれば、いわゆる日常系アニメのような楽しさが生まれる。
 絵コンテの頂真司はProductionI.G系のアニメーターらしく、『BLOOD-C』最終回の魅力的なアクションの最後を飾ったらしい*2作画監督は爲我井克美と廣中美佳なので、全体としてはあくまでシリーズのトップクラスくらいの作画だが、料理の質感やイメージシーンなどで描線を変える工夫などが目についた。