法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ひろがるスカイ!プリキュア』第25話 ワクワク!プリンセス、動物園に行く!

 ソラシド市にもどったハレワタールたちは、エルをどのように育てようか迷走していた。重要人物として教育に力を入れようとするし、危険から守らなければいけないと慎重になる。
 考えすぎを聖にたしなめられたハレワタールたちは、エルをつれてソラシド市にある動物園へ行く。そこに新たな敵幹部ミノトンがあらわれ、エルに脅威がふりかかるが……


 予告映像で意味不明なギャグとしか思えなかったアメフトコスプレは、プリンセスという以上に重要人物とわかったエルを守ろうと皆が暴走した結果だった。意味不明なギャグだ。まさか一発ギャグと思っていたスカイランド神拳がふたたび登場するとは……
 しかしその冒頭は、あたかも動物園を楽しむ物語の本筋とは関係がなく、あくまで前話をうけた連続ストーリーとしての描写かと思いきや……むしろ全体を見ると動物園に行く展開こそ物語上の必然性はない。エルより幼く弱い子供がはぐれる可能性のある場所というだけ。
 特別な存在であるエルを、どのように教えて導くかという問いかけとして冒頭の意味があり、その答えを新登場の強敵との戦いで見いだしていく。今回はそういう物語だった。


 ソラ・ハレワタールがシャララ隊長を尊敬してヒーローになったように、ハレワタールを見ていたエルもヒーローとしてふるまおうとする。英雄性の継承。
ちょうどプライムビデオで見放題が開始された『シン・仮面ライダー』と同じテーマ。

 プリキュアのような強敵と戦いたいと考えるミノトンが、カバトンを口先で軽蔑するだけでなく、怪物から子供を守ろうとしたエルを守ったことも、ただのマッチポンプではない。プリキュアと同じように育ったエルと、そのようにエルを育てたプリキュアを肯定する意味がある。