「過激なブラジルドッキリ」「ダレン・ブラウン ドッキリでパイロットにさせる」「アンダーカバー・ボス」の3番組ともリアリティーショー色が強すぎる。演出されたバラエティとしてはそこそこ楽しめたが、この番組に求めているものではなかった。いや、真面目なドキュメンタリに混ぜるなら、ドキュメンタリには演出がつきものだという注意喚起として効果をあげたりはするのだが。
一応、「過激なブラジルドッキリ」などはブラジルならどこまで放送が許さるのかという線引きの興味深さはあった。「アンダーカバー・ボス」で現場に潜入するPhilly Pretzel Factory社長の、ベンチャー企業にありがちなネオリベ感はつらい。番組の編集で削除されたためかもしれないが、優秀な店舗マネージャーを新たな店舗の共同経営者にして終えただけで、そのマネージャーに高温の危険な調理なのに無保険という労働問題にまったくフォローがない。大量の品物を台車で運ぶスタッフのため自動車で運べるように手配もしたが、それも潜入先で縁をもったスタッフだけでなく、全店で配達方法を見直すべきでは、と思わざるをえなかった。
