法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

クソザコなサメ映画をサカナに楽しむことにかまけて、そうではないサメ映画が無視されるのはもったいない

漫画家の洋介犬のツイートを発端にしたサメ映画大喜利がTogetterにまとめられていた。
映画監督「普通のサメ映画を撮りたいんですけど」普通のサメ映画とは?調教されきった皆さんの戸惑いの声 - Togetter


映画監督「サメ映画を撮りたいんですけど」
映画P「聞こうか」
監督「サメの生態をリアルに描写したいんです」
映画P「変わったサメ映画だね」
映画P「え?飛ばないの?一回も?」
監督「飛ぶのが普通みたいに言わないでくださいよ」

はてなブックマークも同調する意見ばかりで*1、粗製乱造*2ではないサメ映画のツイートは収録されていない。


そこでコメント欄まで読んだところ、ようやく多様なサメ映画の存在が言及されていた。
感想を書いたこともある戦時中に撃沈された輸送部隊がサメにおそわれる『パシフィック・ウォー』。
hokke-ookami.hatenablog.com
津波で水没した店内にサメがまぎれこむ『パニック・マーケット』。

海で孤立した女性のまわりを一匹のサメが周回する『ロスト・バケーション』

言及されている『オープン・ウォーター』の他に、『赤い珊瑚礁 オープン・ウォーター』という作品もある。

防護檻に入って深海に下りたところをサメにおそわれる『海底47m』も、続編がつくられるくらいヒットした。

もちろん『ディープ・ブルー』や『MEG ザ・モンスター』のように、怪物化したサメで正面からパニック映画をつくった大作も複数ある。


このように登場するサメ自体は劇映画の一般的な誇張にとどめている作品は定期的に登場して、そこそこの評価をえている。「サメの生態をリアルに描写したい」という企画は現実に成立しているのだ。
ひとつ興味深いのは、たいてい主人公たちが孤立した状況でサメにねらわれていること。偉大すぎて同じシチュエーションにすると超えられない『ジョーズ』との差別化をはかるためだろうか。

*1:b.hatena.ne.jp

*2:エントリタイトルも普段なら「粗製乱造のサメ映画」と表記するところだが、魚類の話題なので「糞雑魚」を選んだ。