芙羽家の経営する高級レストランへ和実たちが招待された。和実や華満がマナーを知らないことに危機感をいだいた菓彩は、クイズ形式のマナー教室をひらくことに……
アバンタイトルのあいさつが和実ひとりからプリキュア4人集合に変更。さらにOPも全体的に菓彩の出番が追加された。ローズマリーと因縁があるらしきキャラクターも後姿のままだがシルエットではなくなり、髪色からブラックペッパーとの関連をにおわせている。
本編は、安易な作品なら正答として描かれかねない教育を挫折として描いて、より相手にあわせて視点をさげた回答を描くという段取りがうまくいっている。そこから菓彩と芙羽というコンビが、あくまで和実と華満の対比にとどまった前回*1以上に、深くむすびついた。
ドレスコードにあわせた服装選びも笑いをはさんで、等身大のショッピングのように楽しくまとまっている。そして会食の雰囲気でダンスがはじまり、さまざまな組みあわせのなかで菓彩と芙羽が相手を選んだ1カットも挿入される*2。
あまり階層を肯定するような描写は好きではないが、背伸びするように大人の世界を体験するエピソードととらえれば、これはこれで悪くない。同じレストランに来ている名も無き客が、もっと若いころは滅多に来られない場所だったと回想する描写が効果をあげている。
*1:hokke-ookami.hatenablog.com
*2:『Go!プリンセスプリキュア』第9話を思い出した。 hokke-ookami.hatenablog.com