ローズマリーの引率でキャンプ場にきた和実たち。鍋を和実が忘れたため品田も合流する。しかしこのキャンプ場にオバケが出るという噂を聞き、菓彩がおびえるが……
伊藤睦美脚本二小川孝治コンテ。いつもの和実の「おばあちゃんがいっていた」をテロップ付きのイメージで描写したり、もらった着火剤をつかうためにリレーしたりと、ヘンテコな演出が目立った。
作画監督が高橋直樹、松本勝次、陈潔琼、邱錦、陳如水、張福民の6人と深夜アニメのように多かったし、何か制作にトラブルがあって、それを少しでもごまかそうとでもしていたのか。
物語は、オバケを怖がる菓彩に、前回*1と一転して変化をつけようとして平凡な定番になる失敗を感じた。テントの向きをローズマリーと争う描写の意味不明さもそうだ。もっとキャンプで気をつけることを視聴者に教える内容にしてほしい。和実がパエリアをつくる描写くらいていねいに。
しかしオバケとプリキュアに思わせたのが敵の新キャラクターというまでは定番だが*2、異常になれなれしいロボットとは予想外。九州男児のような口調や、応援団のようにウバウゾーを応援する姿もあわせて、優しいようで家父長制の権化のよう。
もともとブンドル団は過去のプリキュアの敵組織と比べて人工的な要素が強い傾向があるが、こういう方向で来ることに理解が追いつかず、とにかくすごいものを見たという印象が残った。シリーズを見なれていない人なら、ごくごく普通の子供向けアニメと感じるかもしれないが……
