『世界まる見え！テレビ特捜部』問題児SP

英国からは富豪が身分を隠して潜入する番組。これまでは自社の末端に経営者が潜入する番組が定番だが、こちらは高校中退の起業家がハートフォードシャー州のヘイリーベリー・ターンフォード校に教師として赴任する。
問題児といっても、全体的に貧しさに原因がある。人出不足で教師ひとりが2クラス分60人を教えなければならず、教室が小さいために図書室をつかうしかない。いわゆる学級崩壊を起こすのも当然の状況だ。
生徒の35%が貧困層で、大学に行きたい女子生徒は自己評価が低いため勉強が手につかない。校内で菓子を売って儲けている男子生徒は母子家庭を支えている。見てるかサッチャー。

米国からは、自称ロシアの元スパイな人気インフルエンサーにイギリスのTVが密着。しかしモデル兼実業家らしい派手な生活を取材していくと、怪しい点が多々浮かびあがってくる。
予定された豪邸とは異なるロシア風の自宅で取材するが、豪奢に見えるものの生活感はない。高級ブランドで買い物をしてきたようだが、その紙袋は出発時に車のトランクに入っていた。インフルエンサーの会社で働く美女たちに取材すると、実は雇われて演じているだけだと答える。
スパイをやめることになった過去の逸話が映画*1そっくりという指摘に、詐欺師の想像力の無さを実感する。
こんな怪しげなアリーア・ローザというインフルエンサーだが、半年前にはウクライナ侵攻を批判した有名ロシア人ということで、東京スポーツに話題が掲載されていた。
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しかし2007年にロシアのTV番組に登板していたり、それ自体はアリーアの自称するプロフィールと矛盾しているわけだが、米国に根をおろそうとしているロシア人であることは事実らしい。良くも悪くも。