星海社の編集者という石川詩悠氏が、映画そのものではなく映画館での体験をツイートして注目を集めていた。
私の『シン・ウルトラマン』最悪鑑賞体験は、終了直後に隣の客が「よかったよね〜フェミがなんかうだうだ言ってるみたいだけど」などと喋りだしたことです
— 石川詩悠 (@iskwshu) 2022年5月18日
私の『シン・ウルトラマン』最悪鑑賞体験は、終了直後に隣の客が「よかったよね〜フェミがなんかうだうだ言ってるみたいだけど」などと喋りだしたことです
どこまで事実なのかはさだかではないが、作品の受容にまつわる証言としての興味深さはある。
これに対して、「Jeremy💖Nicht(乳揺れ禁止法違反)called "Azrael"(CV:遠藤綾)💉3@Jeremy_L_Mercy3」という人物が反駁らしきツイートで自慰描写の画像を添付していた。
平日夕方6時半から地上波で↓を流した監督の作品である事をお忘れか?🤭 pic.twitter.com/t0viYmxDEe
— Jeremy💖Nicht(乳揺れ禁止法違反)called "Azrael"(CV:遠藤綾)💉3 (@Jeremy_L_Mercy3) 2022年5月19日
平日夕方6時半から地上波で↓を流した監督の作品である事をお忘れか?🤭
もちろん指摘がすでに複数あるように、画像の場面は1997年に公開された劇場版のものであり、地上波でもなければ平日の夕方でもない。それを知らないことから、おそらくまともに引用もできていないのだろう。
そして誤認の指摘に対して「失敬」と間違いは認めつつも、TVアニメの表現を劇場版で詳細に描きなおしたと事実誤認を重ねている。その場面は実際には完全に新規につくられたものだ。
それは失敬😅
— Jeremy💖Nicht(乳揺れ禁止法違反)called "Azrael"(CV:遠藤綾)💉3 (@Jeremy_L_Mercy3) 2022年5月19日
でも似たような描写はあったよね🤔
TVでは曖昧な表現だったものを映画で詳しく描いたと記憶している😏
って言うか、地上波の最初のオンエアの時って、私が2〜3歳の時期だからな🤭
それは失敬😅
でも似たような描写はあったよね🤔
TVでは曖昧な表現だったものを映画で詳しく描いたと記憶している😏
って言うか、地上波の最初のオンエアの時って、私が2〜3歳の時期だからな🤭
EVAは基礎知識として大雑把には把握しているけど、作品としてはあまり好きではないんだよね😏
— Jeremy💖Nicht(乳揺れ禁止法違反)called "Azrael"(CV:遠藤綾)💉3 (@Jeremy_L_Mercy3) 2022年5月19日
当然、On-Air版と劇場版の細かな差異まで把握しようとする気が起きない🤔
"オタクだからこそ興味の無いものには見向きもしない"が解らない人かな?🤭
ブロックするか😅https://t.co/lToZVFaxcS
EVAは基礎知識として大雑把には把握しているけど、作品としてはあまり好きではないんだよね😏
当然、On-Air版と劇場版の細かな差異まで把握しようとする気が起きない🤔
"オタクだからこそ興味の無いものには見向きもしない"が解らない人かな?🤭
ブロックするか😅
実際にTVアニメ版で性交をにおわせた場面を引用するリプライもついている。この場面をしっかり思い出せば、いっそう「フェミがなんかうだうだ」という話題との関連がよくわからなくなる。
流したのはコチラ pic.twitter.com/jcTVXmc85X
— みちひと@鳥取 (@michihito_t) 2022年5月19日
流したのはコチラ
これは大人の男女が対等に会話しながら行為にふける音声が流れたというもの。意識のない少女を前に自慰行為にふけった少年が自己嫌悪する劇場版とは、時系列も文脈も異なる。
そして最初に自身が「お忘れか?」とリプライしたことを忘れたように、事実誤認を指摘されることを「マウント」として反発したのであった。
って言うか、"庵野秀明氏のエロ描写"の実例の話に論点の逸れた"些末な記憶違いを指摘"する事で態々マウントを取りに来るのも、オタクが嫌われる原因の一つなんじゃね?🤔https://t.co/Swu34ZoNaE
— Jeremy💖Nicht(乳揺れ禁止法違反)called "Azrael"(CV:遠藤綾)💉3 (@Jeremy_L_Mercy3) 2022年5月19日
って言うか、"庵野秀明氏のエロ描写"の実例の話に論点の逸れた"些末な記憶違いを指摘"する事で態々マウントを取りに来るのも、オタクが嫌われる原因の一つなんじゃね?🤔
たしかに細かな事実誤認があっても主張を変える必要は必ずしもないが、今回は主張の基礎にかかわる間違いだと思う。
性的描写と性加害描写は同一ではないし、さらに文脈によって作品が意識的に無意識的に発するメッセージも変わってくるものだ。
こうした細かな事実誤認を指摘されることへの反発として「オタク」という表現をつかう事例はフィクションの論評にかぎらない。
過去には歴史認識をめぐる論争で、商業媒体や大学教授のツイートでもつかわれていた。
hokke-ookami.hatenablog.com
hokke-ookami.hatenablog.com
しかし今回は、『シン・ウルトラマン』を「オタク」として擁護したいらしき人物が批判への反駁としてもちいたことに、味わい深さがある。