今回は前後とも正月ネタの原作をアニメ化。
「雲の中の散歩」は、のび太はスネ夫から特別な凧を借りることで、高く上げることに成功する。しかし高く上げすぎて紐がきれてしまった。なぜか落ちてこない凧をさがしに行くようにスネ夫が怒るが……
パクキョンスンコンテで、前期原作を2005年以降に初アニメ化。浮力の説明のためボールを水に浮かべるドラえもんを、たっぷり時間をとって段取りくさく描写しているところが、原作のニュアンスをよくとらえていた。
ジェット機に後ろから追いつきかける描写は無理があったが、ジェット噴射にふきとばされた姿がUFOあつかいされ、大型の鳥やバルーンという説とあわせてニュース番組で報道されたアニメオリジナル描写は良かった。
「いつでも日記」は、のび太の日記が三日坊主で終わっているため、忘れた過去のことでも詳細に書ける秘密道具をドラえもんが出す。しかし、のび太はふと未来の日記は書けないかと思いつき……
前期原作を高柳哲司コンテで2005年以降に初アニメ化。未来日記におどろく場面で、背景美術調な絵を動かしたことに驚いた。出崎演出とはまた違ったインパクトがある。
物語は予言の自己成就ネタだが、中盤のカミナリが落ちる展開はいろいろな可能性が出ては消える展開を増やして、謎解きのような面白さがあった。一応、予想の範囲内ではあったが悪くない。
