法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』オコノミボックスで冬キャンプ/弟をつくろう

「オコノミボックスで冬キャンプ」は、寒い季節にストーブが故障したジャイアンが、のび太スネ夫も同じ目にあわせようとしていた。そこにスネ吉が通りがかり、暖かいキャンプにさそうが……
2005年リニューアル以降ずっと映像化していなかった原作を、アニメオリジナルのキャンプ描写を大きく追加してアニメ化。現在ならスマートフォンで代替できる機能も多そうに見えて、洗濯機やオーブンなど秘密道具でしか不可能な機能を強調している。
ゆるキャン△』感のあるディテールの細かさが、いかにもスネ吉らしい。今回は失敗がつづいているが、基本は押さえて行動しているように見えたし、機材もそろえていて途中までは楽しめている。そうした苦労もこみでキャンプしているスネ夫たちに比べると、秘密道具で簡単に成功しているのび太たちのキャンプは単調にも見えた。
しかし手紙を出すことをめんどうくさがって、何にでもなれる秘密道具をポストにしたアニメオリジナル描写は良かった。のび太らしさがありつつ、入れた手紙は転送されるのだろうかと疑問をおぼえ、特に良いとも悪いとも思わなかった。しかしロボットの暴走で全員が遭難状態になった時、郵便局員が登場。郵便の回収についての疑問が伏線として回収されたことに感心した。


「弟をつくろう」は、弟をかわいがる兄の姿とくらべられて、のび太の気持ちがふさいでいた。そしてふとした思いつきから、幼いころの奇妙な記憶の真相に気づく……
2008年に映像化した原作を*1、パクキョンスンコンテでリメイク。タイムパラドクスめいたストーリー。
幼いのび太に狸あつかいされるドラえもんが楽しい。そこから未来に行って、原作どおりの童謡「げんこつ山のたぬきさん」を歌う場面で、あらためてドラえもんを狸あつかい。かわいい。
外へ遊びに行ったところ、ゴリラ呼ばわりされても小さい子に対しては喜んでゴリラの真似をするジャイアンがいい。ジャイ子という妹はかわいがっている兄らしさがある。もっとも、外出はアニメオリジナル描写で、原作の別エピソードでは年下に対しても横暴にふるまってたりもするのだが。
しかし原画にいる「ゾイテン」と「これさん」はいったい誰だろう。前者は外国人にいそうな名前だが、ひらがな表記はよくわからない。