「ヨンダラ首わ」は、しずちゃんへの誕生日プレゼントとして、ドラえもんは逃げたペットを呼びだせる秘密道具を出す。しかし、ひょんなことからジャイアンが秘密道具を入手し……
初期原作から2005年以降で初のアニメ化。清水東脚本、鳥羽明子コンテ、岩岡夢子演出。原作ではペットの脱走に困るしずちゃんを助けようとするだけだが*1、しずちゃんの誕生月設定にあわせてアレンジ。
原作ではペットは子犬だが、後年に固定された成犬デザインでアニメ化。原作ではスネ夫が美しいと思ってペロからうばうが、今回のアニメ化ではジャイアンが逃げているペロをおもんばかっていたら自動で首輪がとれてしまう。そしてその首輪をリサイタルの装身具にすることを思いつくが、ジャイアンの父母が登場して、配達に行かされたり途中で呼ばれたりして困る展開が追加された。
しかしギャグとしての笑いどころが、呼ばれると意に反して体がひきずられるネタひとつのゴリ押しでしかなく、通常枠でアニメ化されると間延びして単調に感じられた。呼ばれるキャラクターがアニメオリジナルで追加されても、呼ばれて困るというシチュエーションが変化していないので、あまり印象が変わらない。せめて友人に呼ばれたジャイアンが激怒したりして、反応を変化させてくれないと30分番組の半分をもたせられない。
秘密道具に引っぱられるペロの表情や、しずちゃんが空き地までひきずりまわされる描写は細かくて良かったのだが……
「おばけ口目の怪事件」は2017年の再放送。
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