法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『相棒 Season18』第8話 檻の中~陰謀

数億円の横領をおこなった教授の保釈金が強盗に奪われた。その直後、記者となった旧友が冠城に接触してくる。
すぐに出所するために振込みではなく現金を用意させたという教授。その周囲では以前から不審な事故があいついでいた……


前後編の前編で、脚本は第3話*1を担当したばかりの神森万里江。冒頭の強奪シーンや終盤の冠城の捕り物で、スペシャルな見せ場を用意しているものの、良い意味で全体像がよくわからない。
かつて教授に出資しながら告発に圧力をかけたとおぼしき会社ライフケアテクノロジー*2が巨悪らしいとはわかるものの、それと対立しているらしき登場人物は相互に邪魔しているようにも見える。
サルウィン共和国のテロで旧友の妻が失われたという情報で、国外にまでスケールが発展する可能性も出てきたが、通常のTVドラマ枠なので個人の背景設定にとどまる可能性もある*3
しかし現金を用意させるほど急いでいた教授は、罪を認めたのも急いで保釈されるためだったというロジックなどは良くて、ちゃんと後編に全体像を解明してくれそうな期待は持てる。

*1:『相棒 Season18』第3話 少女 - 法華狼の日記

*2:最近の報道でジャパンライフを連想してしまった。

*3:あるいは妻が実は生存していて、国境をこえた身代金誘拐に巻きこまれたという真相を思いついたが、特命係の会話からすると死亡は確定か。とはいえ、背景情報に見せかけた遠い場所の事件が現在進行形で、現状の事件を起こす動機だったというミステリはちゃんと書くと面白いかも。