毎日新聞の投稿川柳で、エントリタイトルの川柳が「秀逸」として採用され、批判をあびて削除された。選者は仲畑貴志氏。
https://mainichi.jp/articles/20190827/ddm/003/040/070000c
眼前に起きている災害よりも、少なくともまだ起きていない抗議を気にすることこそが、私には気になった。
九州北部大雨で大雨特別警報 85万人に避難指示 佐賀・松浦川などが一時氾濫 - 毎日新聞
前線の影響で大気の状態が非常に不安定となり、九州北部は28日、記録的な大雨となった。気象庁は28日午前5時50分、佐賀、福岡、長崎県に大雨特別警報を発表した。大雨特別警報は最も警戒が必要な「警戒レベル5」に相当。土砂災害や洪水が発生している可能性が極めて高いとして、気象庁は命を守る最善の行動を取るよう呼び掛けた。
もちろん川柳である以上、同日の作品の多くも時事問題を題材にしている。
しかし、眼前に起きている問題よりも外国へ嫌悪を向けることが日本社会の情勢だとすれば、選ばれた川柳は意図せずそれを象徴していたともいえるだろうな、という興味深さを感じないでもなかった。
あと、もし川柳が来年の五輪で開催時期に台風がぶつかった場合のことを予想しているのであれば、韓国でなくても日本の時期選択の問題を批判するのは当然だろうな、と思ったりもした。