法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『スター☆トゥインクルプリキュア』第17話 敵?味方?ブルーキャットの探しモノ☆

ゼニー星のドラムスの屋敷に、以前とは別のプリンセススターカラーペンも収蔵されていた。それを争奪するため、怪盗とプリキュアの一時的な共闘が始まる……


オークションをネタにした前々回*1と同じ舞台で、今度は正攻法で怪盗の侵入劇を描く。ブルーキャットが変装能力を披露したりも。
しかしスターカラーペンに近づくためのイベントが違うモンスターが登場することをくりかえすばかりで、主人公側の対抗策こそバラエティがあっても、単調気味だったのが残念。それでいて収蔵庫でいきなり巨像と戦うので、あまり強弱のバランスがとれていない感じがあった。その巨像がプリキュアに対抗できる力がありそうなのも、作品の世界観のパワーバランスを崩壊させかねない。ドラムスは階級の敵*2だが明確な悪人ともいいづらく、人命がかかっているような緊急事態でもないのに、一般人を相手にプリキュアへ変身するのもどうなんだろう……
ドラムスがスターカラーペンをあきらめる理由が、敵組織が奪いにくる面倒ごとをさけるためという説明は、いかにも村山功脚本らしいその世界の住人の視点に立っていて良かったが。


上野ケンとアリス・ナリオの共同作画監督。上野作画回にフィリピンの作画監督が入るのはシリーズ全体でも初めてか。
主に前半で描線の強弱がついたいつもの絵柄を楽しんだが、後半に手が回らない制作状況だったのか、それとも平均値を散らす作品の方針だろうか。