法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『スター☆トゥインクルプリキュア』第19話 虹の星へ☆ブルーキャットのヒミツ!

新たなスターカラーペンをさがしに星奈たちは惑星レインボーへやってきた。そこは生命の気配がない荒野で、やっと見つけた人影は石像。
それでもペンを探しつづけた星奈は、意図せずホログラムで隠された洞窟を発見。そこには無数の宝が隠されていた……


村山功シリーズ構成の脚本で、ブルーキャットが怪盗をつづける動機から、アイワーンとの因縁まで一挙に説明。
スターカラーペンという共通の争奪対象で、すでにブルーキャットが確保していたところに残りの2勢力が集まって、さらに感知能力の高低でタイミングがズレるという流れも地味にていねい。きちんと手間ひまをかけて導いているから、制作者の都合でキャラクターが動かされているような無理を感じない。
アイワーンの惑星レインボーに対する過去の行動から、これまで以上に悪の科学者としての外道さが増しつつ、詰めの甘いマヌケなキャラクターは維持されるところも面白い。


それにしても、大人の視聴者なら新プリキュアと誰もが予想できるだろうキャラクターで、こういうズラしたどんでん返しが展開されるとは期待していなかった。
同じ猫型の宇宙人であることや目の色、敵組織内で距離感をもっているようなささいな言動、怪盗回で顔をあわせていなかったことからバケニャーンとブルーキャットが親類だという予想は見かけていたが。
前後回との連続性が高い今作らしく、記憶の限りでは矛盾もない。ちゃんと前々回*1に変装能力の完璧さを描写した伏線があるので納得感も高い。