法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『スター☆トゥインクルプリキュア』第2話 宇宙からのオトモダチ☆キュアミルキー誕生!

ララは自分がプリキュアになれる確率を計算し、そのあまりの低さに絶望する。対する星奈は、ロケットを操縦したり修理できたりするララの「大人」ぶりをすごいという……


キャラクターデザインの高橋晃が作画監督をつとめ、スタジオダブが原画に。
板岡錦による華やかな変身バンク作画も、本編が整ってよく動いているからなじんでいる。
変身時に歌う歌詞はふたりとも同じなのは意外だが、幼い視聴者を混乱させないための配慮だろうか。


脚本は村山功に演出が畑野森生。
ララがプリキュアに変身する流れは既定路線だが、前半の細かい描写を後半で拾っていく場面が多いことに感心した。
家族に見られないよう2階へ窓から入る描写が、後半のアクションでプルンスが引きあげる描写の説明となる。日常で特性を見せるララと、河童っぽく水から上がってくるカッパードが、濡れていることでララの電撃攻撃が良く効いたという台詞につながる。
ひとつひとつの出来事が関連することで、ひとつながりの物語を見た満足感があった。


アクションの殺陣の組み立てもよくて、プリキュアとノットレイダーのたがいの動きを受けあって状況が変わっていく。
崖という舞台でアクションが立体的になるだけでなく、すでに変身できる星奈と距離をとらせてララが変身するドラマにカメラを集中することができた。


あと、祖父が星奈ひかるの部屋を見て整理できていないと語りながら、視線の先でメモがボードへ乱雑にはりつけられているだけというのが、プリキュアには珍しい家族との距離感で興味深かった。
たくさんある書籍がちゃんと本棚にならんでいて、床に横積みになっていないだけで驚くほど整理できている……そうだろうか?……のに、それでも叱責してしまう関係性。