ユニがもちこんだ宇宙マタタビを食べたフワが、酩酊したかのような状態になって、しゃっくりしながら分裂を始める。
騒動になる前に止めようと、星奈たちは手分けして分裂したフワひとりひとりを満腹にさせ、元に戻そうと試みるが……
前回は羽衣がユニをプリキュアと仲立ちしたが、今回は天宮がユニとプリキュアを仲立ちしていく。新しい仲間を迎え入れる連続ストーリーが、同時に先に入った仲間を立てるエピソードになっている構成が巧い。
いかにも無邪気な妖精が地球上の生物ではありえない分裂をしていく展開も、一見して優しい世界の不安定さを描くSFホラーのようで印象的。何かに似ていると思っていたが、そうか映画『グレムリン』か。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2010/04/21
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分裂フワから大衆の目をそらすためマオの姿でゲリラライブして活躍したかと思えば、混乱しているカッパードに本物のフワを気づかせてしまったり、ユニの個性を出しつつ活躍しすぎないバランスもよくできている。
最後のドーナツが作る星もふくめ、新しい材料はほとんど使っていない。それでも連続ストーリーの過程として描くべきことを、きちんと単独でも楽しめるように描けていた。
予告映像からわかるように青山充作画監督。しかし冒頭などの作画が違うと思ったら、一人原画ではなかった。
今回は身近な舞台のゆるいコメディ展開だから、ゆるい一人原画作画でも良かったと思うのだが。