法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

「アニメ映画ベストテン」の各賞への雑感

50位までの全体ランキングへの雑感はすでに書いたが*1、監督ごとの集計、ひとりだけ最低点を入れた作品、順不同でひとりだけ入れた作品も例年通りに出されていた。


2015-03-13
「監督賞」は日本の有名アニメ監督が勢ぞろい。近年に長編新作を出したとはいえ、ちゃんと高畑勲が監督賞の10位につけている。映画作品が少ない新房昭之が『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場版シリーズで11位、監督作品そのものが少ない吉川惣司が『ルパンvs複製人間』だけで21位なのが面白い。
水島清二監督は、『楽園追放』の公開から時間がたっていれば、ぎりぎりの49位より順位があがったかもしれない。劇場公開が11月15日で、ソフト発売が12月10日らしく、12月15日しめきりの企画にしては票が入っているだけでも凄いことだ。
逆に「監督賞」の50位までに出崎統の名前がないのが、今回は投票していない立場からしても不思議。最晩年はTVアニメでの仕事ばかりだったとはいえ、『劇場版Air』などの良くも悪くも話題になった作品も手がけていたのに。
海外は、全体としてピクサーやディズニーの3DCG作品監督が強いところ、シルヴァン・ショメが19位につけ、ユーリ・ノルシュテインが42位。『サウスパーク』だけでフィル・ロードクリストファー・ミラーが30位。


2015-03-14
「1点映画」は『あしたのジョー2』のような名実ともに評価されている作品から*2、『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』『宇宙戦艦ヤマト』のような大ヒット作まで入っているのが面白い。それだけ票がばらけたことがうかがえる。
個人的に好きなのは『エスカフローネ』『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』あたりだが、まあ1点しか入っていないのはしかたないかなと思う。
ちなみに今回の私が10位に入れた作品は、『ドキュメント 太陽の牙ダグラム*3。私の投票以前に8位に入れたエントリがあり*4、もちろん1点映画特集からはもれた。


2015-03-15
「順不同賞」は全部で14作品と少ない。順不同の投票そのものが少なかったか。
『Kirikou & the Men & Women』は名前を聞いたこともないが、海外の作品らしい。ここで日本色を出した3DCG映画『アシュラ』が来るのかとか、あの『ペンギンズ・メモリー 幸福物語』を入れているとか、たしかにマニアックな雰囲気。