法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『名探偵コナン』File.768 灰原哀監禁事件

辻真先脚本回と聞いていたので、ひさしぶりに最初から最後まで通して視聴した。
事件ファイル|名探偵コナン
作画が良いと噂に聞いていた鈴木利正コンテ演出のOPも初視聴*1。なかなか演出もシャレているし、エフェクト作画の見せ場も多くて、全体としても良いアニメOPだった。


本編も予想していたより悪くない。現役ミステリ作家として活躍しているだけあって、なかなか大がかりで本格的なトリックが使われているし、監禁された灰原哀から始まる物語にも無駄が少ない。台詞は抑制され、灰原が殺人事件を知る場面もテンポ良く、長々と説明しない。ミスディレクションが少ないので真相は早くわかったが*2、後半すぐ謎解きが始まり、むしろ答え合わせする楽しみをえられた。
ただ、住宅の防音を説明する場面は、そこだけ台詞が浮いていたかな。看板に防音とはっきり書かれているのだし、台詞で説明しなくても良かったのでは。手抜き工事の捜査も、既存のキャラクターを出す必要はなかったのでは。これも新聞で映像として説明できているのだし。
あと、けっこう映像にも力が入っていた*3。灰原と同時に監禁されていたという女性の表情芝居が、特に繊細で良い。

*1:演出家自身の解説がこちらにまとめられている。http://togetter.com/li/749309

*2:辻真先ツイッターを見ると、そもそも殺人事件の性格が先に明かされていた。https://twitter.com/mtsujiji/status/563232039751532545

*3:原画を見るとボンズスタジオカラーガイナックスが参加していたが、これは関係ないかな。