法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『ドラえもん』スネ夫より金持ちがやってきた/ペットそっくりまんじゅう

アニメオリジナルの前半と、やや原作をアレンジした後半と。


スネ夫より金持ちがやってきた」は、富豪の転校生がやってきて人気者になり、スネ夫が嫉妬にかられてはりあう。
賞賛された転校生は、金持ちは親であって自分の能力ではないと困ったり、自動車通学を嫌がって徒歩で登校したりする。のび太より成績の悪い転校生がやってくる原作エピソード「ぼくよりダメなやつが来た」*1を、スネ夫版にアレンジしたといったところか。
どちらも転校生の性格がいいことが要点で、のび太スネ夫がそれに気づくまでがドラマとなる。そのはずだが、けっこう反省はできるのび太と違って、スネ夫の反省は基本的に一過性。物語としては秘密道具「未来小切手帳」を乱発してしまい、知らずに莫大な借金を負うところに要点があった。
メインもゲストもキャラクターがしっかりしているし、良くも悪くも説教臭くないし、わりと良いアニメオリジナルだった。


「ペットそっくりまんじゅう」は、自分に似ないペットにジャイアンが怒ることから始まる。同情したドラえもん達は、ペットに食べさせると飼い主そっくりになる秘密道具を出す。
秘密道具をジャイアンがとりあげて自分で食べてしまうが、飼い主側が食べても似るという展開までは原作通り。人間側が食べて良いことがオチにつながるのも原作通り。途中の迷子のペットを探す展開がアニメオリジナル。
たしかに、ペット側の顔が飼い主そっくりになるなら探しやすいだろう。秘密道具の機能をふくらませた展開として納得できるものではあった。

*1:2008年にアニメ化した時の感想はこちら。http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20080718/1216506023