法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『タイムスクープハンター シーズン4』CODE:436572 江戸おなら代理人

歴史の片隅で生きていた無名の人々を、未来人がタイムスリップして取材する形式で描く、フェイクドキュメンタリードラマ。本当にその時代で撮影したかのようなリアリティを目指し、髪はカツラを用いないし、服装も薄汚れたもので、無名の役者を選んでいる。
今回は江戸時代において、他人の粗相を肩代わりする職業「屁負比丘尼」に取材する。きちんと鉄漿をしているあたり、気合いの入り方はいつも通り……なのだが、サブタイトルからも明らかなように、今回は明らかにコメディ回。それでいて取材する未来人はいつも通りのシリアスな語り口調で、少女が本当に屁をしたのかセンサーを使ってまで確認するわ、せっかく少女の恋がかないそうな逃亡劇にわりこんで邪魔者になるわ、鬼畜なジャーアナリストそのもの。
シリアスな笑いが全編に横溢し、こういう珍奇な商売でも行わないと女性が生きていけない社会の風刺も描かれたりはしたが、そうした真面目さがかすんでしまうありさまだった。


予告によると次回も女相撲だそうで、コメディ回の臭いがただよってくる。そろそろ緊張感あるシリアス展開も見たいところ。初回の贋金作りも、せいぜい役人の小遣い稼ぎくらいで、命の危険までは見ていて感じられなかった。