本当にエフェクト作画全般が素晴らしい。1クールくらいなら、この勢いで突っ走って怪作アニメとして記憶に残るかもしれない。
物語展開も、初回と違ってツッコミどころがちゃんとツッコミしていいところだと作中人物の態度でわかりやすい。特に、向かっている司令部で待ち受ける過酷さを風鳴翼が予告した後で司令部が歓迎会を開いていたところは、普通に笑えたし、司令部の倫理観が作中社会からもズレていることを示して、良い展開だったと思う。
ただ、どうも力の抜き方がうまくないというか、TVアニメとしては全力疾走しすぎている印象が全体を通してあって、佐藤英一監督*1がアップを始めていそうな気がしてならない。
たとえば唄いながら戦う演出は、わざわざ口パクする手間をかけるより、途中から挿入歌あつかいに切りかえて、キャラクターが実際に唄っていないように見せても良い。だが、そこであえて唄い続けることが、作品独自の味になっていることも確かであって……
*1:サテライト制作のTVアニメで監督が降板するたびに交代する会社所属の演出家。