法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『スマイルプリキュア!』第41話 私がマンガ家!?やよいがえがく将来の夢!!

山岡直子作画監督で、上野ケンらが原画に入っていた。こころもち頭身が高めで、絵柄が最もOP映像など……つまりは作品の理想像に近い。
演出は境宗久。イチョウ並木でキャラクターカラーに画面を染め上げ、俯瞰のロングショットを多用して孤独感も表現していた。作中マンガをアニメで見せる演出では、影にスクリーントーンのようなドットを使うだけでなく、もっと遊んでも面白かったかも。


キュアピースのパワーアップは、自身のマンガを描きたいという意欲や夢を肯定しなおす、シンプルなもの。
漫画家になるという当初の夢が、マンガコンクールに応募するため完成させるという目標へ途中で変わっているのだが、長い作品を完結させることは意義あること。むしろ一話完結のドラマだからこそ、コンクールの結果を全く見せずに終わったことで、物語の軸がぶれずにすむ。
自身の作品キャラクターに勇気づけられるという、第三者が理解してくれるとは限らない*1ところも、ちゃんと作中で敵がツッコミをいれてくれる。

*1:もちろん、信仰対象を個人で作りあげることや、自身の理想像をキャラクター化することは、意識しているかどうかは別として、多くの人が経験しているところだと思う。