主人公がガンダム以外のモビルスーツに乗る展開となったので、てっきりガンダムの性能抜きで主人公の技量を見せる回になるかと思えば、そうでなく。宇宙空間でガンダムへ移乗する展開からは、ガンダムと他のモビルスーツの差異を強調するかと思えば、そうでもなく。
ガンダムの性能が悪くて次回の換装へ繋がるというだけの展開であり、主人公のありかたが問われることがなくて残念。苛烈な太陽光が照らす真空の宇宙空間で、何の装備も持たずに宇宙遊泳するところは主人公らしい覚悟やSF的な楽しみがあっただけに、その後に続く爽快感も少しは欲しかった。
UEの背後に人間がいるとにおわせる描写も、状況を虚構っぽく感じさせるだけで、アクション物としての弱さにしか繋がっていない。
作画はけっこう良くて、格納庫内で人間と対比するように巨大なモビルスーツが暴れる描写は見所があった。
原画には吉田徹らに混じって、なぜか冨田与四一の名前があった。『デジモンクロスウォーズ』等で大塚健と仕事をしたことで繋がりができたのかな。
