法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『C3−シーキューブ』第二章 どこに、なにを、なにか

『ぼくと魔女式アポカリプス』シリーズ*1水瀬葉月作品をアニメ化したもの。原作は未読。
アニメが原作の流れを踏襲していると仮定して比較すると、主人公が敵の攻撃に対して積極的に反撃する代わりに、戦う動機付けが甘くなっている。より正確にいえば、戦いを外部から強制された『ぼくと魔女式アポカリプス』シリーズと、戦いに身を投じた後から物語を始めている今シリーズという違いがある。すでに主人公が別の「道具」を所持しているので、いわゆる「落ち物」や「女ドラえもん」にまとわりつく既視感や、主人公の唐突な順応といった御都合主義を回避している。
既存のパーツを寄せ集めつつ御都合主義に理屈をつけ、フェティッシュな描写を多用したデスゲーム物といった長所はそのままに、ライトノベルの主流に寄せていったというところか。こうも真っ直ぐにブラッシュアップされると、逆に『ぼくと魔女式アポカリプス』シリーズ続刊は絶望的かもしれない。


アニメとして見ると、スタッフが共通する『バカとテストと召喚獣にっ!』と共通する演出が多々。まあまあ真面目にアクションを動かし、デフォルメ演出を避けていたので、きちんと全体の雰囲気は変わっているが。
OPの映像使い回しは、バトルロワイアル開始後に改変することを予定したためか。