法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

どこまでが「はてな民」?

原発デモに対する[twitter:@harukazechan]氏の感想ツイートを発端に、論争が起きていたらしい。その論争をまとめた一方のTogetterを見て、首をひねった。
10歳児にマジになってる大人気ないはてな民 VS 10歳児なのに何故かネット議論を熟知しているはるかぜちゃん - Togetter
「10歳児にマジになってる大人気ないはてな民」とタイトルをつけた[twitter:@ss11223]氏の意図がよくわからない。主に主張がかわされているのはTwitter上なのだから、あくまで連携しているにすぎないはてなサービスを持ち出す意味はないだろう。しかも、まとめに複数のツイートが引用されている[twitter:@deadletterjp]氏は、ほとんどはてなサービスとかかわりがない。「はてな民」と表現することに、どのような意味をこめようとしているのだろうか。

deadletterjpと、はるかぜちゃんの、@を飛ばさないdisり合いは
熟練されたはてな民のそれ

上記のss11223氏による表現を読むと、deadletterjp氏だけでなくharukazechan氏まではてな民あつかいしている。非実在はてな民もしくは名誉はてな民ということなのか。


ちなみに、主に論争している[twitter:@amamako]氏は、未成年の時期にインターネット上の論争へかかわり、一部で知られている。個人の固有性に還元すべき論点ではないと知りつつ、下記の一連ツイートは実体験にももとづいているのではないかと感じる。

ただし、私個人は少し違う考えを持っている。選挙権を持たない立場と表明した上で政治について語る場合は、選挙権も持つ立場と同様にあつかうべきではないこともある、と思っている。
そして、Togetterで論争されていた本題については、Togetterに引用されていないamamako氏の下記ツイートが一般論として重要だと思っている。選挙権を持たない立場に意味を見いだすからこそ、社会参画の選択肢としてのデモが必要という意見にも同意する。

デモ当事者にも意識の分断がある可能性を考慮すれば、下記ツイートの補足を見てなお、冒頭で引用したharukazechan氏のツイートに疑問が残る。

「デモの人」とくくっているが、赤ん坊をつれた当事者の言葉ではない。デモ参加者は個々に認識や意見は異なるものだ。「安全と反原発をうったえるのに赤ちゃんが必要とかんがいたのかも知れないけど」と想像した母親の意図を根拠にした主張の責任は、依然としてharukazechan氏が負わなければならない。熱中症が心配だっただけというならば、想像した意図を持ち出すべきではなかった。
なお、デモは安心安全でなければならないという固定観念も良くないが、参加しやすく安心安全に思えるデモもあって良いとは考える。社会参画の選択肢を増やすためには、デモ自体にも多様性があるべきだからだ。その意味でharukazechan氏の感想にも耳をかたむける価値はあると思う*1

*1:もっとも、参加者の健康問題はデモ批判でよく見かけるので、そう珍しい主張ではない。過去に、「お婆さん」に対して「熱射病」を心配している記述を、反天連デモ反対者のレポートで読んだことがある。http://d.hatena.ne.jp/hokke-ookami/20100823/1282603332