発端は、id:t_kei氏によるたとえ話だった。
駐韓大使一時帰国で思うこと - 諸悪莫作
オランダでアンネ・フランク像が民間団体の手によってドイツ領事館前に建立されるが、それを受けたドイツ政府はオランダに対して異例とも言えるほどの強硬な対抗措置をおこなうのだった…。
…という状況が発生したとしたら、いわゆる国際社会はこれをどう見るだろうか。
しかしt_kei氏の比喩に対して、はてなブックマークでid:ermanarich氏が下記のようなコメントをつけていた。
はてなブックマーク - 駐韓大使一時帰国で思うこと - 諸悪莫作
このコメントに、id:nekora氏、id:cider_kondo氏、id:stand_up1973氏、id:kurokawada氏、id:zions氏、id:watapoco氏、id:mur2氏、id:nippondanji氏、id:Hige2323氏がはてなスターを無言でつけている。
もちろんアンネ・フランク像はオランダのアムステルダム、記念館として残る隠れ家の南に、今も建立されている。
アンネ・フランクが連行された日 | NHKテキストビュー
googleマップで「Anne Frank Monument」を検索すれば、人がにぎわう空間の一角でたたずむ姿を確認できるはずだ。
また、アンネが隠れ住む以前に暮らしていたメルウェーデでも、アンネ・フランク像が広場に建立されている。
さらにアムステルダムから離れて、ユトレヒトにもアンネ・フランク像があるという。
日本でも、広島県のホロコースト記念館などで、いくつかのアンネ・フランク像が建てられている。
404 Not Found - お探しのページは見当たりません|ABCラジオ―AM1008kHz・FM93.3MHz
アンネ・フランクはドイツ国民だったので日本人がわざわざドイツ人の銅像建てる必要はない……などということはけしてない。被害への普遍的な共感として、あるいは加害へ加担した責任として、記憶を刻む意味はある。
しかし今の日本では、歴史を修正するために暗殺する手間をかける必要すらない。白昼堂々と殺すことができるし、それを見逃すことができるのだ。
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