法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『バトルスピリッツ ブレイヴ』第24話 ブレイヴキラー 獄将のネクサス・闇の聖剣

主人公側が3週連続して洗脳されたキャラクターに敗北。しかも、どんどん負け方がひどくなっている。今回は個人判断で勝手に出撃したものの、敵のライフを1つも削れないまま完敗してしまった。ライフをいくつか削らせて、対価としてのコアを得ることが基本戦術のバトルスピリッツにおいて、完敗という状況は滅多にありえない。
今回の「惨状」には、同枠でかつて放映されていた傑作TVアニメ『激闘!クラッシュギアTURBO』の4週連続主人公陣営敗北を思い出してしまった。販促番組だからこそ主人公が鬱屈を続ける展開に一定の評価をしたいところではある。
しかし血気にはやる若者が、年長の主人公のふがいなさに怒って勝手に出撃して完敗する有様は、以前にも相似していると書いた『機動戦士Zガンダム』も悪い意味で思い出してしまう。主人公側の駄目さが増していきすぎると、さすがに見ていてつらくなってきた。次回予告の時点では、ブレイヴ環境をひっくり返すデッキに対して、ブレイヴを持たない若者が逆転するという展開になるかもしれないと思っていたのだが。


作画監督は菊池晃。ただ単に絵柄が濃いだけでなく、キャラクターデザインと比べて瞳が丸くなく、しかし全体のデフォルメ具合が統一されていて、いつもよりもキャラクターが立体的に感じた。特に頭髪のハイライトと影のメリハリが絶妙。