法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

「黒人」の代わりに「オタク」「腐女子」等々を代入しても可

自分の経験では「在日」を代入した例を見かけたことがある。皮肉や葛藤なしに、『嫌韓流』等の内容も信じていながら、本気でそう主張していた。
「俺には黒人の友達がいるから人種差別主義じゃない」というのは米国では「言い訳にならない言い訳」として有名で、スティーブン・コルベアはそれを皮肉って「僕のXXの友達」という写真シリーズを作っています。「友達」はいつも迷惑顔。

「俺には黒人の友達がいるから人種差別主義じゃない」というのは米国では「言い訳にならない言い訳」として有名で、スティーブン・コルベアはそれを皮肉って「僕のXXの友達」という写真シリーズを作っています。「友達」はいつも迷惑顔。

もっとも、私は「友達」を持っていることは否定したりしない。友達がいるならば大切にすればいい。
ただし「友達」は、たいていの場合「黒人」の象徴でも代表でもなくて、あくまで一個人にすぎない。だから「友達」の言葉を「黒人」の言葉として受け取ってはならない。差別主義を否認するとしても、友達一人なりの力であると認識しなければならない。
つまるところ主語や代名詞が大きすぎることが問題となる。もちろん大きなくくりを用いることは表現という記号化作業の宿命だが、それゆえにとりこぼしたものがある可能性を常に念頭に置くべきなのだ。