法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『デジモンクロスウォーズ』第8話 猛将タクティモン、迫る!

演出は暮田公平、作画監督は市川慶一。原画に薮本陽輔や東出太。東出太は単発で様々な作品に参加することが多いので意外ではないが、ともあれ今回の作画はなかなか良かった。クライマックスの逆転劇で自滅する敵デジモンの姿に気合いが入っている。


しかし物語展開は感心できなかった。何といっても、前回は洞窟内で激しいバトルをくりひろげていたのに、今回は洞窟が崩れるという理由で主人公達は降参してしまう。冒頭から主人公達の行動に引っかかってしまったため、それ以降の展開にも乗り切れなかった。今回だけ単独で見れば、洞窟内で戦わないという主人公側の縛りが一貫していて、あえて投降してデジモンを捕らえている監獄の場所を知るという明快な作戦が楽しめたかもしれないが……
今回の脚本は前回と同じく米村正二。おそらくエピソード内の統一性を出すため舞台ごとに一人の脚本家が手がけているのだろうに、明らかに整合性がとれていないようでは意味がない。たとえば、前回のバトル終了時に洞窟が崩れかける描写を入れたりすれば、世界観を統一しつつ説得力も増しただろうに。