法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『HEROMAN』第19話 サバイバル

富岡隆司作画監督で、原画にも重田智や斎藤恒徳、黒柳賢治の名前がありながら、作画はかなり不安定でロングショットは修正も行き届いていない。アクション作画には光るものがあるが、ヒーローマンは後半までとらわれの身で、主人公の高速移動は撮影効果で演出され、画面で起きている出来事に比べて作画リソースは抑えられている。
前回と今回でエピソードとしては完結しているし、スケジュールが厳しくなってきたタイミングに合わせて制作者と視聴者の双方を息抜きさせるエピソードと考えるべきか。文字通りの「島編」*1だ。

*1:TVアニメ『不思議の海のナディア』の制作スケジュールが破綻したため、敵から逃れた主人公達が無人島に流れ着いてコメディタッチなサバイバル話を展開した一連のエピソードを指す。肩の力が抜けたアニメとしての楽しみを追求した話もあるのだが、物語の本筋にからまない番外編的な要素が多く、ひどい回は作画も演出もかなり破綻していた。転じて、TVアニメの息抜き的な番外編エピソードを指す言葉として用いられることもある。