本格的な感想は後日の予定だが、TV放映を見ていて思ったことを一つ。
傑作映画『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』の自己模倣という性質が強いため、どうしても見比べて欠陥が目についてしまう*1。奇跡として処理していたクライマックスの協力劇を、アカウントのベット協力として描きなおしたところはSFと見れば改良だが、娯楽活劇として見ると逆転方法が簡単に予想できる上に味方が多すぎて緊迫感が薄れている。
つまるところ全体的に協力者が御都合主義的に多すぎ、逆に敵対者は弱くて*2思想的な強度もない。主人公は越えられそうな高さのハードルしか与えられない。
今になって見ると、そろそろ商業出版されるらしい「まおゆう」と、色々な面で共通していると感じる。個人的には短所の共通点が目につくが、キャラクターに対する作り手の距離感や、物語の提示方法が良くも悪くも似ている*3。
あえて安易な言葉で評するなら、これが時代性というものかな。