法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『怪談レストラン』あたしをかえして/リプレイ

今回は2本立てだが、これでも普通のTVアニメより少し短い。
「あたしをかえして」は、湯上りのバスタオル一枚姿とか、ブラ紐を見せるとか、自主規制の限界に挑戦したようなカットが頻出するのも、また挑戦的で制作者の覚悟を感じた。
冗談はさておき、物語は一般的な人面瘡モノ。不気味な人面瘡が実は良い奴だったというところでCMに入り、いつもならAパートで終了するところだろう。しかし次回予告映像にあったとおり、Bパートから身体乗っ取りモノへ移行。メガネを外し、積極的に行動する主人公アンコの姿が、本来なら恐怖を感じるべきだろうが、新鮮味を感じてキャラクターアニメとして楽しかった。主人公が声を出さなくなるところとか、目覚めた主人公が見上げたら自分の巨大な顔があるとか、ちゃんと恐怖を感じさせる場面も多い。
「リプレイ」は時間ループ能力を持った少年がたどる顛末。能力によって変化していく少年の意識、その意識が導いた行動、その行動によって起きた事件、その事件に対して能力を使ったことで増大される恐怖……SFショートショートとして全く無駄がなく、原作の中でも名作との評をよく聞くのもうなずける完成度だった。


それにしても、前回からリニューアルされたEDはしみじみと素晴らしい。正直にいって怪談自体はたいしたことがないものの、そもそもホラーの大半はそういうものだ。
ナレーションや映像ではなく文章で怪談を提示し、戻って読むこともできず*1、話を追うためには文字に注目せざるをえず、来るとわかっているオチの絵にまんまと驚かされる。いわばTV番組として楽しむ精神的ブラクラ
前回から絵が変わっていて、今後も怪談にあわせて細かく変更していくのだろう。

*1:少なくともリアルタイム視聴では。