前回でドラマはおおむね終わっていたのだが、ドクターミナミがあきらめ悪く大暴れして、良い具合にアクションアニメとして満足感ある結末を迎えた。
この第二部は序盤からずっと主人公が人間に追いつめられ続けたストレスがあっただけに、その状況を導いた敵を排除しつつ状況にかかわった人々からの応援をあらゆる立場から得る結末にはカタルシスがある。敵に立ち向かった主人公が応援されて勝利するのではなく、主人公が敵に立ち向かい人を守ることで応援されるという、設定ではなく行動でキャラクターが描かれているところも良い。
前半にヒーローマンが動力設定で危機を脱したのは見ていて御都合主義と思ったが、それは後半の危機と、協力者の力をえた反撃への伏線であって、最終的には文句がない。
コンテ演出はタムラコータローで、作画監督は三輪和宏。さらに原画に吉成曜。
第二部の結末だけあって、映像面も充実。森林を高速で突っ切りながらの戦闘、さらにダム上部からダム下部へ舞台を変えて山中であっても映像的に飽きさせない。破壊されながらも活動を続ける巨大ロボの重量感、爆発のエフェクト作画も良かった。
