アバンタイトルが長い。前回の引きが強くて物語の連続性も高いため、アニメでは話の流れを阻害しているように感じた。原作では父親の位置づけが明確になる良いエピソードと思うのだが、アニメでは先に総集編で父親の心情を描いてしまっている。どうせ回想なのだし、別の時期にアニメ化しても良かったと思う。
レイヴンを利用しつくした「氷の女王」の印象は原作以上。今思うとイシュヴァール戦に前振り描写があったのだが*1、アニメで省略されたため結果的にアームストロング少将の特異性が際立った。声優の演技も、良作画で動く絵として描かれるレイヴンの末路も、アニメならではの良さだ。
*1:高級軍人の独特な倫理観が表現されている点で、レイヴンの末路よりも印象深い。いずれ機会があれば紹介したい。