法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

『キミとアイドルプリキュア♪』第35話 遊園地デートはとつぜんに!?

 咲良家の喫茶店で、転びかけた常連客の城蓮司をたまたま響カイトが助ける。感謝した城は響に遊園地のペアチケットをおくった。そこで響は遊園地に行きたそうにしていた咲良うたに声をかけた。メロロンもプリルンとデートをしたいと考えたが、蒼風は自分とメロロン、紫雨がプリルンとデートをすることを提案する。こうしてプリキュアたちのダブルデートならぬトリプルデートが始まる……


 井上亜樹子脚本、藤原未来夫作画監督で少女漫画のようなヤキモキ恋愛を正面から描く。絵コンテの横屋健太はボンズ出身のアニメーターだろうか*1。その本筋は意外なほど直球の、成人男性レジェンドアイドルと少女主人公の遊園地デート。古典的すぎて驚きがない。
 しかし残りのプリキュアがいつもと違う組みあわせで別々の場所を楽しむ展開は変化があって楽しい。人間の姿に変身しても精神は幼いままのプリルンと浜辺で貝集めをする紫雨、どちらも文化を愛好する精神年齢が高めな蒼風とメロロンの図書館での本探し……前者はひろった貝殻の色からプリキュアを見いだして仲間への思いを深めていくところが良かったし、後者は相手のために協力をつづける幸福を正面から描いたところが良かった。教育目的のためにも、見つからない書籍は情報端末で調べる手法があることを描写するべきではないかとは思ったが。
 オチは井上脚本回らしく、さらっとしたもの。これは演出の意向で変わるところだろうとは思うが。

*1:コンテ経験はほとんどないらしい。 横屋健太 - 作画@wiki【10/11更新】 - atwiki(アットウィキ)