石平信司のコンテ、大城勝が作画監督、原画に田中宏紀等。
被弾の衝撃を痙攣するような動きで表現する冒頭、市街地に落ちるグラトニーで見せる空間の広がり、研究所へ突入するコミカルなシークエンス、暗い閉所空間でラストと対峙……
後半に入ってアクションはさらに加速し、様々な障害物のある狭い部屋の殺陣や、ホムンクルスの回復能力といった、アニメの最も得意とする映像表現が見られる。
水飛沫や火炎といった派手なオブジェクトで舞台も様変わりし、地下の無機質な広い空間などで背景美術まで楽しめた。
原作通りとはいえ、互いに伏線を回収しながら逆転し続ける展開もテンポが良い。
原作でも多彩なアクションが光るエピソードだけに、作画の力が面白さへ素直に直結していた。
