治療の対価を主人公が気にするという現実問題を描いたことで、偶然助かったことによる御都合主義っぽさが薄れた。
実在生物である蜜蜂の生態を相当に正しく描写していて、何とも教育アニメ。良くも悪くも説明的な語り口調が教育番組っぽさを際立たせる。かつてNHK教育の『天才テレビくん』内で放映していたアニメを思い出したりもした。
蜜蜂の知識や養蜂技術が現代日本と大差ないため、架空の世界観を構築することには失敗している感もあったが*1、教養番組は嫌いでないので、相応に楽しめた。
ただし、3DCGで描かれる蜜蜂は少しばかり気持ち悪い。人間と蜜蜂の相似を主人公が感じるという物語内容からすると、もっとかわいらしく描くべきだったと思う。
*1:エリンが闘蛇と蜜蜂の共通点に気づくだけでなく、作品独自の架空養蜂道具などがあれば良かった。